4月6日、昭憲皇太后がお召しになった、現存する最古の大礼服を研究するプロジェクトについてのシンポジウムに、紀子さまが出席されていた。そして同日、秋篠宮さまと悠仁さまは“別行動”されていた。
【写真あり】4月6日、秋篠宮さまと悠仁さまは玉川大学のビオトープをご視察に
「この日秋篠宮さまと悠仁さまは、昆虫実験施設とビオトープ(多様な生き物が生活する環境)などのご視察のため、玉川大学を訪問されています。
お二方とも生物全般や生態系に強い関心を抱かれているとあって、興味深そうに施設をご覧になっていました。
また2月にも秋篠宮さまは、学校などで整備されたビオトープに関するコンクールに悠仁さまを伴われて出席されています。しかし最近になって、悠仁さまがこうした“関心が強い分野”だけに特化して秋篠宮さまが学ばせようとなさるご姿勢に、紀子さまはご不満を抱いていらっしゃるようなのです」(皇室担当記者)
4月から筑波大学附属高等学校(以下、筑附)の3年生に進級された悠仁さま。受験される大学がどこなのか注目が集まるなか、秋篠宮ご夫妻の側近トップである吉田尚正・皇嗣職大夫が、定例会見で初めて進路について言及し、波紋が広がっているのだ。秋篠宮家に近い宮内庁関係者はこう明かす。
「吉田大夫は記者からの質問がないにもかかわらず、“悠仁さまは昆虫や植物をはじめ、自然環境について学ぶ『自然誌』に関心を寄せられている”と、この分野について学べる大学を目指されていることを唐突に明らかにしたのです」 悠仁さまは以前からトンボ類の生息環境、稲の遺伝子などについても関心を高められ、自主的に研究を重ねられてきた。昨秋には、赤坂御用地に生息するトンボについての論文を発表し、皇居の生き物をテーマにした企画展にも研究者として名前を連ねられるなど、精力的に学術面でのご活動が公表されている。
前出の宮内庁関係者は、 「来年の大学入試共通テストまで9カ月ほどもあるタイミングで、記者から聞かれてもいない志望分野について吉田大夫が言及すること自体、宮内庁内でも違和感を口にする人は少なくありません。早ければ9月に各大学の出願が始まるので、“推薦入試への布石ではないか”という声も聞こえます。
大夫が独断で明かす内容ではなく、今後入学先を公表したときに批判が起こることを避けたいという紀子さまのご意向を受け、大夫が発言したのではないでしょうか」 悠仁さまの進学先を巡っては、東京大学をはじめ、悠仁さまが通われる高校を系列に持つ筑波大学、秋篠宮さまが客員教授を務める東京農業大学などの名前が挙がってきた。
「特に紀子さまは“難関国立志向”を根強くお持ちで、特に東大への思い入れがお強いとお見受けします。 祖父・父が東大卒、実弟の川嶋舟さんも東大大学院で博士号を取得しています。
そして何かにつけ比較されてしまう雅子さまも東大で学ばれたということもあってか、“一流の研究には東大しかない”という思いを、紀子さまは強烈に抱かれてきたようなのです。
2010年に悠仁さまがお茶の水大学附属幼稚園に入園された際は、紀子さまがこの前年にお茶の水大学の名誉特別研究員に着任していたことから、女性研究者を支援する特別入園制度を利用されています。
しかし一般の入学検定の指定区域外からの通園となったこともあり、当時批判が集まったのです。 その後も『提携校進学制度』を利用して都内有数の難関校である筑附に進学されたことからも、“かなりの長期計画で東大進学を目指している”とみられてきました」(前出・皇室担当記者)
■秋篠宮さまとの“ご意見の相違”
悠仁さまが“初の東大卒天皇”となるべく、紀子さまが営々と進められてきた計画。しかしここにきて最大の障壁となっているのが、秋篠宮さまだというのだ。 「秋篠宮さまは生物学などを専攻できる大学への進学を望まれていましたが、それまでの前例に従って学習院大学へ進まれました。
大学卒業後に留学した英オックスフォード大学で魚類の研究に専念されるまで、家禽類やナマズなどの研究は独自で続けられるほかなかったのです。 ゆえに、“学びたいことを自由に学べる環境”への思いは強く、昨年のお誕生日に先立つ記者会見でも、『本人が何をしたいかということがやはり1番大事』と述べられています。
しかしこれまで秋篠宮さまは、“家のことは妻に任せていますから”と周囲に語っておられるように、お子さま方の教育は“放任”の姿勢を示されてきました。それにもかかわらずこの時期に、秋篠宮さまが悠仁さまとご視察を重ねられていることに対して、紀子さまも“なぜ今更”という思いを抱かれても不思議ではないと思います」(前出・宮内庁関係者)
静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんは、悠仁さまのご進学先を巡る状況に対して、こう警鐘を鳴らす。 「そもそも学問の研究は、天皇や皇族としての公的な役目にプラスされる“付加価値”として機能している側面があります。天皇陛下の水問題への研究や、上皇さまの魚類研究は、国内外のご公務にリンクしています。
まずは国民に崇敬され愛される人格と見識を育まれることが大切で、天皇に形だけの学歴や学位は必要ないはずです。より多くの国民と接し、社会の問題に向き合われる学びが、悠仁さまの将来にとって大切なように思います」 徐々に生じる秋篠宮さまとの“亀裂”に、紀子さまも苛立ちを募らせておられるのか――。
「女性自身」2024年4月23日号
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