「みそぎに衆院選」と批判 共産・田村委員長、首相発言巡り(2024年4月7日『共同通信』

 
共同通信

 共産党の田村智子委員長は7日、岸田文雄首相が自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で処分を受けず「最終的に国民、党員に判断してもらう」と発言したことを批判した。第2回中央委員会総会後の記者会見で「みそぎのために総選挙を使うことになる。非常に許し難い」と述べた。

 その上で、国民は自民の下野を望んでいるとして「野党が衆院解散に追い込むため攻勢をかける。総選挙はいつあってもおかしくない」と強調した。  16日告示の衆院東京15区補欠選挙については、立憲民主党と候補一本化の協議中だと説明。裏金事件を踏まえ「どういう選挙になるかが問われる」と指摘した。

 

共産党「自民打倒へ大攻勢」 田村委員長下で初の中央委総会(2024年4月6日『共同通信

 
共産党の第2回中央委員会総会で発言する田村委員長=6日午前、東京都渋谷区の党本部

 共産党は6日、第2回中央委員会総会を東京都内の党本部で開いた。田村智子委員長は、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を「党ぐるみの組織的犯罪」と批判。次期衆院選に向け「自民政治を終わらせる大攻勢をかけよう」と呼びかけ、党員拡大の取り組みを進めるよう訴えた。1月に就任した田村氏の下での中央委総会は初。

 田村氏は、裏金事件に関与した自民議員の処分を「事実解明に幕引きを図るものだ」と指摘。岸田政権の経済政策を失敗だと断定し、日本が直面する課題は「自民には解決できない」とした。

 今後2年間で約25万人の党員を27万人に回復させるなどの目標も示した。総会は7日まで。