学長から“セクハラ被害“の学生 “認めない”大学側に抗議 名古屋芸術大(2024年4月3日『日テレニュース』)

 


背中や頭をなでられるなど学長からセクハラ被害を受けたと訴えている名古屋芸術大学の学生がセクハラを認定しなかった大学側の対応に抗議しました。

セクハラ被害を訴えているのは名古屋芸術大学の女子学生6人で、学生らによりますと、去年8月、学内のスタジオでミュージカルの自主練習をしていた際、当時、非常勤講師で現学長の來住尚彦氏に背中や頭をなでられたほか、容姿について不適切な発言をされたということです。

大学側は調査委員会を設置し、先月28日、「処分するべきハラスメントが行われたとは認定できない」と結論づけました。

ただハラスメントが認定されなかった理由について明らかにされなかったことから、被害を訴える学生らは2日、会見を開き、学校側に抗議しました。

被害を訴える学生

「『君は見た目がいいから』と髪を触られたり、頭をなでられたり、息がかかる距離感で『顔がかわいい』と肩を抱きよせられたりした」「本当に悔しくてたまらない」

來住学長は今月1日、入学式の挨拶で「適切でないと感じさせてしまう指導についても改めて詫びなくてはならない」と話していて、大学側は「被害学生らに対し学長の謝罪を含め説明の場を設けたい」としています。

一部報道に関するお知らせ

2024.03.28

 

トピックス

令和6年3月28日

 一部報道に関するお知らせ

 この度、当学校法人が運営する名古屋芸術大学に関するハラスメント報道に関して、学内・学外の皆様にご心配をおかけすることとなり大変申し訳ありません。

 一部報道されているとおり、2024年2月28日付けで、次期学長就任予定者が、2023年8月19日に教育活動状況の把握の一環としてミュージカル練習を見学した際にハラスメント行為があったとして、学生の方々より調査依頼がありました。

 名古屋芸術大学には「ハラスメントに関する規程」が定められております。そこで、その規程に基づき「調査委員会」を立ち上げることになりましたが、今回の調査依頼はハラスメントに関するものであり、当法人としても調査により慎重を期するため、学内職員だけでなく特別に学外の外部弁護士2名を選任し、調査委員会のメンバーに加わっていただきました。そして外部弁護士の方には3月中旬に、調査依頼をされた学生の方、ハラスメントを受けたとする学生の皆さん、そして次期学長就任予定者、ならびに8月19日にその場にいた当法人の職員に対し、ヒアリング調査をしていただきました。

 外部弁護士の方には慎重に事実認定をしていただき、その調査結果が2024年3月28日(木)に調査委員会から提出されました。本来ならば、3月30日(土)に開催する理事会において、同調査結果の内容を確認する予定でしたが、今回は緊急に理事会メンバーに確認を取らせていただきました。その結果、処分するべきハラスメントが行われたとは認定できない、との結論に至りましたことを、ご報告させていただきます。

 ただ、学生の皆さんに不快な念を与えてしまっております。当法人としては学生の皆さんに深くお詫びをするとともに、今後は今まで以上に教職員へのハラスメント研修など徹底して、学生の皆さんが学修しやすい環境整備に努めてまいりたいと思っております。 

 なお、憶測による報道は、学生の皆さんをはじめ関係者のプライバシーを損なうものであり、謹んでいただきますようお願い申し上げます。

 

学校法人名古屋自由学院
理事長 川村大介