日大は1日、公式サイトを通じ、新学長・大貫進一郎氏のメッセージを掲載。アメリカンフットボール部の薬物問題などの不祥事について謝罪し、新体制への意気込みを明かした。
同大は昨年8月、アメリカンフットボール部の違法薬物問題が発覚。3人が麻薬特例法違反容疑などで逮捕された。不祥事の影響で、1月に同大が発表した「令和6年度日本大学入学志願者数一覧」によると、全学部の募集人員や志願者数が激減していた。
問題を受け、前学長の酒井健夫氏(80)は3月末で辞任。副学長を務めていた大貫氏が新学長に就任した。任期は4月1日から2026年6月30日までとしている。
新たなスタートを切った大貫学長は、「ここ数年、本学におきましては複数の不祥事が発生し、そのたびに、在学生ならびに保護者のみなさま、本学を巣立った卒業生、さらには各キャンパスで学生と向き合っている教職員に、辛く苦しい思いをさせてしまうこととなりました。また、社会のみなさまにも、多大なるご迷惑をおかけいたしました。ここに、深くお詫びを申し上げます」と、騒動について謝罪。「現在、ムラ社会と評された体制や体質の抜本的な見直し、コンプライアンスの遵守をはじめ、多角的に議論を行い、改善・改革を鋭意進めております」と主張し、「ステークホルダーのみなさまに二度と同じ思いをさせることのないよう、誠実に、またスピード感をもって、取り組んでまいります」と決意を新たにしていた。
大貫進一郎氏