県内外の大学生や高校生が集まる手話交流会「はじめまし手」が30日、金沢市角間町の金沢大で開かれた。同大3年の上阪奈那さん(22)が企画したイベントで、初心者からろう者の生徒まで31人が参加。わからない単語は互いに教え合いながら、発声は一切しない手話だけでの会話を楽しんだ。
同大の手話サークル「tetote」創設者の上阪さんが、昨年11月に手話が使える喫茶店「とまり木」(金沢市武蔵町)で開いた交流会に続き、第2弾として開催。今回は大学生だけでなく高校生にも門戸を広げ、同市窪の県立ろう学校の生徒も招待した。
上達度の区切りを設けず、複数の少人数グループに分かれた参加者らは自己紹介のほか、趣味や近況などを手話で表現し、時折筆談も交えながら会話した。会場には「かわいい和菓子」をテーマに活動する金沢市の和菓子職人麻生京花さん(22)によるスイーツも並んだ。