石川 能登町の地震被災家屋の蔵で「文化財レスキュー」活動(2024年3月30日『NHKニュース』)

能登半島地震で被災した家屋にある歴史的な資料や美術工芸品などを別の場所に移して保管する「文化財レスキュー」の取り組みが石川県能登町で進められています。

文化財レスキュー」は、地震などで被災した古文書や美術工芸品などを別の場所に運び出して一時的に保管する文化庁の事業です。

30日は、能登町鵜川にある被災した家屋の蔵で、県や町の職員のほか、博物館の学芸員などの専門家およそ20人が作業にあたりました。

この所有者の祖先は、江戸時代の加賀藩の役人だと伝えられていて、蔵には、藩に関するものや当時の土地について記述された文書があったということです。

戦前から戦時中にかけて今の消防団にあたる「警防団」に寄付をした人の名簿や手当の支給に関する帳簿など、貴重な資料も見つかったということです。

作業チームは、これらの文化財を一つ一つ緩衝材で包んだり段ボール箱に詰めたりして、町内の別の施設に移していました。今後、保管場所などについて検討するということです。

町によりますと、文化財レスキューには、これまでに10件ほどの依頼が寄せられているということで、順次、対応していくことにしています。

文化財レスキューを受けた東京在住の河合兵衛さんは「家が壊れたことと同じくらい、古い資料をどうするか悩んでいたので、救出してもらってうれしいです」と話していました。

あわせて読みたい