自民党の派閥政治資金パーティー裏金事件を受けて、岸田文雄首相が聴取の対象に含まれると国会で答弁した森喜朗元首相(86)が17日、東京都内のホテルで行われた自民党大会に出席した。
森氏をめぐっては、安倍派(清和政策研究会、解散決定)の前身、森派を率いた経緯があり、清和研でキックバックが始まった経緯を知っているのではないかとして、野党が国会招致を求めている。
森氏はこの日、最前列で党大会の様子を見守った。来賓紹介の際に、来賓の近くに着席した森氏の姿が、会場の大型ビジョンに映し出されるシーンもあった。
岸田首相は15日の参院予算委員会で、裏金問題をめぐる関係者の聴取に言及した際、共産党の小池晃書記局長から再三、森氏を聴取するのかどうかを問われ「森元総理をはじめ関係者がおられるが、その関係者の中でどなたに実態を解明するための聴取するか判断します」「関係者の中に森元総理も入ると認識している。その上で対応を判断します」と、森氏の聴取の可能性に踏み込んだ。この日、首相が森氏と話をしたかどうかは分かっていない。点