立民・塩村文夏氏「サービスが際どいことで有名」 過激ダンスショー問題(2024年3月13日『産経新聞』)

参院予算委員会で質問する立憲民主党塩村文夏氏=13日午後、参院第1委員会室(春名中撮影)

 立憲民主党塩村文夏参院議員は13日の参院予算委員会で、岸田文雄首相(自民党総裁)に対し、自民和歌山県連が主催した会合に露出の多い衣装の女性ダンサーを招いた問題について、ただした。

 塩村氏は一部報道を引用して「このダンサーが所属している所はサービスが際どいことで有名ということだ。過激なコスチュームでサービスしてくれるという。報じられているチップの口移しも、ダンサーが男性の顔を触れ、お互いの唇が接触するのは知られた話だ」と述べた。

 その上で、塩村氏は「女性を触るなどの品性のない行いをした者がいなかったのか」と質問した。これに対し、首相は「(会合に出席した)藤原崇前青年局長をはじめ、女性の体を触ったといった不適切な事実は確認されたものはないと報告を受けている」と語った。

 塩村氏は会合の出席者が男性で占められていた状況についても問題視し、「その多様性が自民党さんにはないのではないか」と指摘した。首相は「たまたま出席メンバーに女性は含まれていなかった」と答えた。

自民青年局会合で過激ダンスショー 口移しでチップも

ダンサー招致の自民和歌山県議が離党届

 

 岸田文雄首相「内閣の目指す多様性と合致せず」 自民過激ダンスショー巡り参院予算委(2024年3月13日『産経新聞』) 

 
 
参院予算委員会で質問する立憲民主党塩村文夏氏(右)。左は岸田文雄首相=13日午後、参院第1委員会室(春名中撮影)

 岸田文雄首相は13日の参院予算委員会で、和歌山市で昨年11月、自民党青年局の近畿ブロック会議後に露出の多い衣装の女性ダンサーを招いた懇親会が開かれたことに関し「言うまでもなく私、そして内閣の目指す多様性とは全く合致しない」と述べた。

 立憲民主党塩村文夏氏は、懇親会の企画運営を担当した党和歌山県連の県議が、「多様性の表現やインパクトを考えダンサーを招いた」と釈明したことを踏まえ、「セクシーダンス懇親会の意義は多様性というが、国民や有権者に申し訳ないと思わないのか」と訴え、首相に多様性についての認識をただした。

 首相は「全ての人が生きがいを感じ、尊厳が損なわれることなく多様性が尊重される包摂的な共生社会を目指している。(懇親会は)こうした多様性の趣旨と合致しない」と説明した。

 首相は、国会議員のうち藤原崇前青年局長、中曽根康隆前青年局長代理に加え、鶴保庸介元沖縄・北方担当相が懇親会に参加していたことを明かした。鶴保氏は冒頭であいさつした後、すぐに会場を去っており、ダンスショーの場面には居合わせていなかったという。藤原氏らについては「女性の身体を触ったといった不適切な事実は確認されていないと報告を受けている」とも語った。

 自民側に女性の出席者がいなかったことに関しては、首相は「たまたま出席メンバーの中に女性は含まれていなかった」とした。参加費用に関しては「参加者からの会費でまかなわれており、税金を原資とした公費、政党助成金は含まれていない」と述べた。

自民党青年局近畿ブロック会議後の会合で過激ダンスショー