自民党の近畿地方の若手議員らが去年11月に開催した和歌山市での懇親会で不適切な行為があったとして、この会を主催した自民党和歌山県連の青年局長、川畑哲哉県議が離党届を提出、自民党本部が受理したと話しました。
午後0時すぎ、和歌山県連の山下幹事長とともに取材対応した川畑県議は、こう話しました。
みなさまに多大なご迷惑を心からお詫び申し上げます。誠に申し訳ない気持ちでいっぱいです。」 「近畿ブロック会議、その後の懇親会を段取りをする中で多様性、ダイバーシティ、そのなかでいろんな生き方、政治の目がとどいていない問題提起をしたかった。」
Q紙幣の口移しは?
「一部あります」
Qそういった時には何か思われませんでしたか?
「私の想定を超えた不適切な状況、口移しまでは想定できなかった」
懇親会は、自民党和歌山県連が主催し、近畿地方の若手議員らが参加して行われたものです。 会の中では、露出の多い複数の女性ダンサーが会場に招かれ、参加者が口移しでチップを渡す場面などがあったといい、参加者から「不適切ではないか」と疑問の声が上がっていました。
この会に参加していた党の青年局長である藤原崇衆議院議員や、局長代理の中曽根康隆衆議院議員は、「不適切な会合を止められなかった責任がある」などと、すでに党青年局の職を辞しています。
会合で過激ダンスショー「自分がすべて企画、多様性の問題提起」自民・和歌山県議が離党届提出「口移しまでは想定せず」「ダンスは『ゴーゴーダンス』」と説明(2024年3月11日)
近畿2府4県の自民党の若手議員らの会合に、下着のような露出の多い衣装を着た女性ダンサーらが招かれていた問題で、会合を主催した川畑哲哉和歌山県議が離党届を提出しました。 川畑県議は取材に対し「自分がすべて企画したこと」と話しました。
11日正午すぎ、和歌山県庁で取材に応じた川畑県議は、「多大なご迷惑をおかけしました 心からお詫びを申し上げたいと思います。本当に申し訳ありませんでした」と謝罪しました。
川畑県議は、「会合でテーマとして掲げた『多様性』『ダイバーシティ』というテーマに沿った和歌山にゆかりのある方で、問題提起として、メッセージ性の高い諸々の要素の中から最終的にダンサーを選択して、私から提案した。いろいろな生き方や暮らし方、いろいろな仕事に『多様性』が含まれていると私は理解している」と説明し、ダンスの中身については「正確にはわからないが、『ゴーゴーダンス』というような聞き方をしている」と話しました 。
懇親会は、ダンサーに対し“口移し”でチップが渡される場面もあったといい、川畑県議は、「口移しまでは想定できていなかった」とする一方、「パフォーマーに対して花束やチップを渡すという事は想定していた」とし、「ダンサー1人につき1000円をチップとして渡せるように用意していた」と話しました。
県連関係者などによりますと、去年11月、和歌山市内のホテルで自民党の「青年局近畿ブロック会議」が行われ、近畿2府4県の若手議員約50人が参加しました。
会議後に開かれた懇親会で、会の冒頭、ミニスカートなど露出の多い衣装を身にまとった女性ダンサーが5人ほど登場し、壇上でダンスを披露し、さらに会の終盤には、下着のような衣装でダンサーらが再び登場し、壇上で踊った後、各テーブルを回っていたということです。
川畑県議は離党届を提出し、すでに受理されていて、8日付で県連の青年局長を退任したということです。