千葉大の新学長選出を巡り、一部の教授会が選考過程が不透明だとして反発している問題で、選考にあたった「学長選考・監察会議」が7日、臨時にオンライン会議を開いた。
1月25日に新学長を選んだ同会議の議事録と、宮坂信之議長名で一連の問題についての見解を、3月末までに同大のホームページで公開することを決めた。
この日の臨時会議では教授7人と学外の学識経験者ら7人の全員が参加し、1時間ほど議論した。
議論の内容は非公表で、同大総務課の担当者は「月内に改めて会議を開く予定はない」と語った。 現在は副学長で医学部付属病院の横手幸太郎院長(60)が予定通り、4月1日に新学長に就任する。
昨年11月に中山俊憲前学長が死去したことを受け、1月25日の同会議で、横手院長は無記名投票で過半数を得た。
だが、大学・大学院の教員や管理職による学内投票では1位の文学系の候補者に次ぐ2位だった。
このため、教育学部、大学院の工学研究院、人文科学研究院、理学研究院、園芸学研究院の各教授会や国際学術研究院の執行部などが、議事録公開などを求める要望書や質問書を提出した。同大の学生ら有志も、大学側に適切な説明を求めるオンライン署名を1万4280人分集め、提出していた。