【記者解説】安倍派幹部・下村元文科相が衆院政倫審への出席意向をあらためて表明 野党は本人に真意確認へ(2024年3月7日)


自民党の政治資金問題をめぐり、安倍派の幹部・下村元文科相が、衆議院政治倫理審査会に出席する意向をあらためて表明した。

下村元文科相の動きに注目が集まっているようだが、いったい何が起きているのか、国会記者会館からフジテレビ政治部・菊池俊匠記者がお伝えする。

下村元文科相の政倫審(政治倫理審査会)の欠席報道と記者会見の“ドタキャン”が立て続けにあったことから、自民党内で「下村さんは大物から止められたんだろう」との臆測が出る事態に発展した

。 下村元文科相は、もともと安倍派の中心人物だった。 しかし、安倍元首相の死後、執行部から外されたため、先週政倫審に出席した幹部たちに対しては相当な不満を抱え、政倫審や会見で「何か暴露するのではないか」とささやかれていた。

そのため、「暴露を恐れた周りが羽交い締めにした」、つまり口止めしたのでは、といった臆測が飛び交った。 下村元文科相が出席する政倫審の開催は、現時点では見通せていない状況。

自民党幹部の中には、「暴露のリスク」があるとして、「下村さんを出席させずに乗り切りたい」という思惑もある。 こうした状況を受け、野党の幹部らが7日午後に集まり、「下村さんに真意を確かめよう」ということになった。

野党側は、下村元文科相をまさにキーパーソンだと見ていて、開催に向け自民党への働きかけを強める方針。