日東駒専 今年の受験者数に大異変 関係者は「ある意味、事件といっていいでしょう」(2024年2月28日)

 日大といえば日本一学生数が多い大学として知られる。かつての志願者数は延べ10万人は当たり前だったが、今年は7万人台に。しかも、日東駒専(日大、東洋大駒澤大専修大)の中では、東洋大学を下回ったという。大学受験誌の編集者に聞いた。

日東駒専の中で東洋大は、昨年より志願者が1万人ほど増えて9万人台となり、10万人に手が届きそうな状況です。駒澤大は前年比102%で約3万人、専修大は同じく113%で4万人台の一方、日大は2万人以上も減らしました。東洋大の一人勝ち、日大の一人負けと言っていいでしょう」

 日大が志願者を減らしたのは想像できる。2018年にはアメリカンフットボール部による悪質タックル事件、21年には医学部附属病院の建て替えを巡る背任事件で田中英壽前理事長が脱税で逮捕。さらに、昨年8月に始まったアメフト部の薬物事件で大学のイメージは大きく損なわれた。

「確かにそれが大きな要因でしょうね。ただ、22年の入学志願者は前年度より4000人ほど減って9万3345人でしたが、昨年は10万人に届きそうなまでに回復しました。今回、2万を超える受験生が減ったのは、ある意味、事件と言っていいでしょう」

 今回だけ大幅に減ったのはなぜだろう。

文系の受験生が激減

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