「手話に興味持つ機会に」 3月3日に釧路でフェス(2024年2月22日『北海道新聞』)

ポスターを手に来場を呼びかける新沼健哉実行委員長

 

釧路市


 「耳の日」を記念したイベント「手話フェスティバル」が3月3日午後2時20分から、釧路市生涯学習センター多目的ホールで5年ぶりに開かれる。映画の上映やゲームなどを通して聴覚障害への理解を深め、手話に親しむ。
 釧路聴力障害者協会、釧路手話の会、釧路町手話の会、釧路手話通訳問題研究会で作る実行委の主催。1977年に「聴覚障害者問題を考える地域集会」として始まり、2004年に現在の名前に改称。楽しみながら手話に親しむ場として開かれてきたが、20年以降はコロナ禍の影響で開催できずにいた。
 今年は、聴覚障害者が差別や偏見に苦しみながらも、たくましく生きる姿を描いた映画「ゆずり葉」を上映。終了後、午後4時ごろから、うたやジェスチャーゲームなど、楽しみながら手話に親しむコーナーを設けるほか、スタンプラリーも実施する。また、就労継続支援B型事業所「手と手」による菓子や木工品、釧路聴力障害者協会による手話の本などの販売も行う。
 新沼健哉実行委員長(78)は「映画や手話コーナー、物販など、子どもから大人まで楽しめるように企画した。聞こえない人の生活を知り、手話に興味を持つ機会にしてほしい」と来場を呼びかける。
 入場無料だが整理券が必要。整理券の申し込みは氏名と連絡先を記入して29日までにファクス0154・24・7566で受け付ける。問い合わせ、電話申し込み希望者は実行委の吉野さん電話090・2874・9632へ。(二色朋恵)