賃上げ「実現するとは思わない」79% 根強い懐疑的な見方(2024年2月18日『毎日新聞』)

賃上げをアピールする、非正規労働者の実態調査に取り組んだ非正規春闘実行委員会のメンバーたち=東京都千代田区の経団連会館前で2024年2月8日午後1時半、東海林哲撮影拡大
賃上げをアピールする、非正規労働者の実態調査に取り組んだ非正規春闘実行委員会のメンバーたち=東京都千代田区経団連会館前で2024年2月8日午後1時半、東海林哲撮影

 17、18日実施の毎日新聞世論調査で、物価上昇を上回る賃上げが今年実現すると思うかどうかを聞いた。「実現するとは思わない」が79%に上り、「実現すると思う」は9%にとどまった。「わからない」は11%。岸田文雄首相は物価上昇を上回る賃上げの実現に向け、経済界などへの働きかけを強めているが、懐疑的な見方が根強いようだ。

 「実現するとは思わない」と答えたのは男性の81%、女性の77%。年代別では30代、40代で「実現するとは思わない」が9割近くに達し、他の年代でも7割を超えた。

 物価は賃金を上回る勢いで上昇し続けており、昨年の実質賃金は2年連続で減少した。政府は物価高対策として昨年末、所得税・住民税を1人当たり4万円、今年6月から減税する方針を決定。岸田首相は春闘などを通じた賃上げと減税の組み合わせで、今夏には「国民所得の伸びが物価上昇を上回る状態を確実につくる」と訴えている。【小田中大】