KinKi Kids堂本剛が突発性難聴の後遺症を告白 SNSでは経験者から共感の声(2024年2月18日『日刊ゲンダイ』)

堂本剛

記事まとめ
KinKi Kids堂本剛が、突発性難聴の状態について「一気に戻るとも思ってない」と発言
「自分のハンドリングで過ごせている日と過ごせていない日がある」と述べた
SNSには、突発性難聴を患った人から共感の声が集まっている


治療後に症状が出た場合の対処法を医師が解説

 多くの同じ悩みを抱える人たちが励まされたようだ。12日深夜放送の文化放送「KinKi Kids どんなもんヤ!」に出演したKinKi Kidsの堂本剛(44)が、2017年に発症した突発性難聴の状態について「一気に戻るとも思ってないし、お医者さんからは戻らないと言われていますよ、後遺症だからね」などと語った。

 ファンとステージで向き合うために治療は諦めず、「メンテナンスも怠ってはいけなくて、病院を替えてみたり、先生を替えてみたり、飲むものを替えてみたりとか、いろいろやってるんです」とさまざまなことを試みていると堂本は説明。「今日、調子いいかも」という時もあれば、「気圧で耳が聞こえづらくなったり、寒い外とかでずっと仕事をしてると、ちょっと聞こえづらくなってしまう。そういういろいろなことがあって自分のハンドリングで過ごせている日と過ごせていない日がある」とも語った。

 突発性難聴は、ある日突然、耳の聞こえが急に悪くなる原因不明の内耳疾患のひとつ。多くの場合、片耳だけに起こり、全く聞こえなくなる重度のものから、耳が詰まった感じ(耳閉感)のみの軽度なものまでタイプはさまざま。

 早期治療に踏み切った場合など、約3人に1人が完治するものの、残りは何らかの症状が残ったり、改善がみられないこともあるという。堂本と同じく“後遺症”に悩む人も少なくないようだ。堂本の告白に対し、SNSでは《大学病院に行ったり手を尽くしましたが後遺症が残り、高音域の音がまったく聴こえず、24時間シューシューリンリンと耳鳴りが鳴ってます》《今は日中の後遺症はほぼないですが、夜寝る時、無音だと重低音が聞こえて寝られないのでテレビや音楽、ラジオなど何かしら付けて寝ないと寝れません》と共感を呼んでいる。

 突発性難聴を患った人の中には、日常生活は何とか送れていても、寒暖差や気圧の変化、転職など、ふとしたタイミングで症状が悪化したり再発する人もいるようだ。

 後遺症に悩む人に対処法はあるのだろうか? たなか耳鼻咽喉科(東京都豊島区)の田中伸明院長に聞いた。

堂本剛さんを直接診察したわけではないので一般的な話になりますが、突発性難聴は原因不明の疾患なので、完治せず神経障害などが残ってしまった場合は、病気と上手に付き合っていくことが大切になってきます。聴力は感覚器なので具体的な数値で表すのが難しい。“どうも調子が悪い”といった自覚症状がある時は、なるべくストレスや疲れをためず、積極的に休むことが大切です。また、完治後に再び症状が出た場合、症状を緩和するための投薬治療などもありますが、それが繰り返しあるような場合は、突発性難聴以外の疾患を疑う必要もあるでしょう。いずれにせよ、突発性難聴は急性期に早期に治療を開始することが大切です。耳鳴りや回転性のめまいなどの症状が1~2日続いたら、我慢せずに耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします」

 堂本が言ったように「聞こえづらい」と思ったら、ちゅうちょせず再受診するといった早めの行動が大切のようだ。