■「ノーモア・ヒバクシャ」 核保有国に直接語りかけ
ノーベル委員会 ヨルゲン委員長
「2024年のノーベル平和賞は、日本のニホンヒダンキョウ」
日本被団協 代表委員 箕牧智之さん
「日本被団協?電話せないけんわ」
ノーベル委員会 ヨルゲン委員長
東西冷戦のさなかには、1982年の国連の軍縮総会で…
日本被団協 代表委員(当時) 山口仙二さん
『ヒバクシャ』という日本語を、世界に定着させ、また度々、核保有国に、直接語りかけてきました。
■「ネバーギブアップ!」 その思いとは別の方向へ
「原爆の最大の被害は、例え生き残っても精神的・身体的な人間破壊は生涯続くのです」
そして、その活動は、世界の首脳の気持ちを突き動かし、2016年、アメリカの現職大統領が、初めて広島を訪れることになります。
「あきらめるなよ、ネバーギブアップ!」
しかし、その思いとは別の方向へ、世界、そして日本も進んでいきます。
日本被団協 代表委員 箕牧智之さん
「ガザの子どもが血いっぱい出して抱かれとる。80年前の日本と同じよ。重なりますよ」
■坪井さんの思いを引き継ぐ24歳
その一人が、広島出身の高橋悠太さんです。
一般社団法人「かたわら」代表理事 高橋悠太さん(24)
高橋悠太さん(NPT会議・2022年)
「核兵器がある限り、すべての戦争は核戦争に発展する危険があるのです」
ニューヨークで行われるNPT会議や核禁条約にも出席。坪井さんの思いを引き継いでいます。
一般社団法人「かたわら」代表理事 高橋悠太さん(24)
「これから、あなたたちの時代なんだと託されました。被爆者と出会えた最後の世代になる、私たち若い世代の責任ではないかと思います。坪井さんもネバーギブアップという言葉をずっと使っていて、たとえ過酷な状況でも、諦めることなく核兵器廃絶という目標を実現していきたい」
原爆投下から来年で80年。平和賞の受賞決定は、変化へのスタートラインとなるのでしょうか。
(「サンデーモーニング」2024年10月13日放送より)