死刑廃止、心から願う」 都内イベントで袴田さん姉(2024年10月13日『共同通信』)

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死刑制度廃止を訴える市民団体主催のイベントにオンラインで参加し、あいさつする袴田巌さんの姉ひで子さん=13日午後、東京都千代田区
 1966年の静岡県一家4人殺害事件で再審無罪が確定した袴田巌さん(88)の姉ひで子さん(91)が13日、東京都内で開かれた死刑制度廃止を訴える市民団体主催のイベントにオンラインで参加し「死刑は人間が人間を殺すこと。私は反対している。廃止を心から願う」と述べた。
 ひで子さんはあいさつで、30歳くらいまで死刑制度を当たり前と捉え、それほど関心を寄せてこなかったと明かした。袴田さんが確定死刑囚となり「『これは大変だ』と思い始めた」と心境の変化を語った。
 イベントが開かれた東京都千代田区のホールには約150人が集まった。

死刑は人間が人間を殺すこと」袴田巌さんの姉のひで子さんと小川秀世弁護士が都内のイベントで死刑廃止を訴える(2024年10月13日『静岡朝日テレビ
 
 死刑廃止を求める団体のイベントが都内で開かれ、再審=やり直しの裁判で無罪判決が確定した袴田巌さんの姉のひで子さんが死刑廃止を訴えました。
 58年前旧清水市で一家4人が殺害された事件で、袴田巌さんは一度、死刑が確定しましたが9月再審=やり直しの裁判で無罪となりました。
 袴田さんを支え続けた姉のひで子さんは、リモートで死刑廃止を訴えました。
姉・ひで子さん:
「死刑は人間が人間を殺すことなんですよ。私は(死刑制度に)反対しております」
 また袴田弁護団で事務局長を務める小川秀世弁護士は。
袴田弁護団 小川秀世事務局長:
「無実の死刑囚は袴田さんが生き証人。恐怖の中で過ごす ことによって精神も破壊されてしまうということが、現実に起きている。死刑を考えるにあたっても見過ごすことはできない問題だと思っています」