その権力は最盛期の「二階元幹事長」をも凌ぐ…!長老たちに翻弄される石破政権の「意外なキーマン」(2024年10月12日『現代ビジネス』)

別人になったかのように「豹変」
「石破さんが所信表明演説で、アジア版NATO構想や日米地位協定改定に一言も触れなかったのは、前総理である岸田さんに、『いまの日米同盟の中でそれはできない』と苦言を呈されたからです」(岸田派中堅議員)
総裁選で「やらない理由がわからない」と主張していた「選択的夫婦別姓」は、党内右派を気にして議論の必要性を指摘するだけにとどめ、金融政策の正常化を掲げていたにもかかわらず、日銀の追加利上げを牽制。まるで別人になったかのような「豹変」ぶりである。
そうまでしても、党を挙げて石破政権を支えようという雰囲気は生まれない。それどころか、「反石破」のきな臭い動きまで出始めた。
はたして、非主流派に転落した麻生と茂木の思惑とは――。
(文中敬称略)
つづく後編記事『ついに石破がキレた!…「安倍派壊滅」総選挙で「目障りなヤツらは一掃する」』では、長老たちに翻弄される石破政権の内奥にさらに迫ります。
週刊現代」2024年10月19日号より
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