6回無死二、三塁で迎えた第4打席、フルカウントからの6球目、相手2番手・モリーナの高めに浮いたチェンジアップをフルスイングした。打球はあっという間に右翼中段席までひとっ飛び。436フィート(約132・9メートル)の特大アーチで敵地を沸かせた。打球速度は103・4マイル(166・4キロ)、打球角度は34度を計測した。
初回の第1打席は相手先発・クワントリルの初球、外角高めの94・7マイル(約152・4キロ)のシンカーに手を出し、遊ゴロだった。
2回1死一、二塁で迎えた第2打席はクワントリルの外角スプリットを捉え右前適時打を放ち、10戦連続安打をマークした。
これで一、三塁とチャンスを広げると、次打者・ベッツの打席ですかさず二盗に成功。送球が逸れる間に三塁走者・テーラーが生還し、大谷自身も三塁まで進んだ。今季57盗塁目で2001年イチロー(マリナーズ)の56盗塁を抜いて、日本選手最多記録となった。
4回1死一塁の第3打席は継投したばかりの相手2番手・モリーナのカーブを狙って右前打を放ち、3試合連続マルチ安打をマークした。
2012年ミゲル・カブレラ(タイガース)以来の3冠王獲得の可能性を残しており、ロバーツ監督は「3冠王を狙える位置にいる。大谷が出たいと言うなら3試合とも出場するだろう」と大谷の意向次第でレギュラーシーズン最終カードとなる今3連戦すべて出場させる方針を示している。