宝塚・芹香斗亜さん来春退団へ 急死俳優所属の宙組トップ(2024年9月2日『共同通信』)

 宝塚歌劇団兵庫県宝塚市)は2日、所属俳優の女性=当時(25)=が昨年急死した宙組のトップスター芹香斗亜(せりか とあ)さんが、来年4月に退団すると発表した。芹香さんは3日午前に大阪市で記者会見し、退団を決めた経緯などを説明する。

 芹香さんは神戸市出身で2007年に初舞台。星組花組を経て17年から宙組で活躍し、23年6月にトップスターに就いた。東京宝塚劇場での公演「宝塚110年の恋のうた」「Razzle Dazzle」の千秋楽に当たる来年4月27日が最後の舞台となる。

 宙組を巡っては宝塚市で昨年9月末に女性が急死。歌劇団側は今年3月、パワハラなどを認め謝罪、補償することで遺族と合意した。

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宝塚歌劇宙組トップ芹香斗亜さん退団へ 団員死亡の組、昨年のお披露目公演は中止(2024年9月2日『神戸新聞』)

 宝塚歌劇団宝塚市)は2日、宙組男役トップスターの芹香斗亜さん=神戸市出身=が来年4月に退団すると発表した。3日、大阪市内で会見を開く。宙組では2023年9月末に団員が死亡し、歌劇団は背景に過重労働や上級生らによるパワハラがあったことを認め、遺族に謝罪。一方で団員の処分は行われず、トップスターの去就が注目されていた。

【写真】大劇場でトップスターの象徴である大羽根を背負う芹香斗亜

 芹香さんは07年に93期生として入団し、星組に配属された。花組を経て17年に宙組に異動し、23年6月に真風涼帆さんの後任として、同組トップスターに就任した。

 団員死亡をきっかけに、当時宝塚大劇場で行われていた芹香さんのトップお披露目公演は、開幕から2日で中止に。宙組は今年6月、約9カ月ぶりに別の演目で公演を再開した。

 歌劇団は団員間のパワハラは認めながらも、団員個人の処分は行っていない。団員の異動もなく、組の体制を維持したまま公演再開に踏み切ったことから、責任の取り方に批判が集まっていた。

 最後の公演は「宝塚110年の恋のうた」「Razzle Dazzle(ラズル・ダズル)」で、来年4月27日の東京宝塚劇場千秋楽で退団する。

 芹香さんが宝塚大劇場東京宝塚劇場でトップとして主演する作品は3作となる見通し。近年は大劇場公演を5~6作務め、3年程度在任するトップが多い中、2年未満は比較的短い在任期間となる。(小尾絵生)

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宙組トップスター・芹香斗亜 退団会見のお知らせ

宙組トップスター・芹香斗亜が、2025年4月27日の東京宝塚劇場公演 宝塚歌劇百十周年紀念奉舞『宝塚110年の恋のうた』、ジャズ・スラップスティック『Razzle Dazzle(ラズル ダズル)』の千秋楽をもって退団することとなり、2024年9月3日(火)に記者会見を行います。

なお、会見の内容はあらためてお知らせいたします。