◆観客累計500万人を超えるヒット作、10年ぶり再演
1974年の初演以来、累計観客動員数500万人を超えるヒット作として数々の伝説的な舞台を生み出してきた「ベルサイユのばら」。10年ぶりに公演が実現した。革命の火が燃えあがる18世紀のフランスを舞台にフェルゼン伯爵とマリー・アントワネットとの許されざる恋が描かれる。
宝塚歌劇団雪組公演「ベルサイユのばら-フェルゼン編-」でフェルゼンを演じる彩風咲奈(左)とマリー・アントワネットの夢白あや=東京宝塚劇場で(川北真三撮影)
宝塚に入るきっかけが「ベルサイユのばら」だったというフェルゼン伯爵役の雪組トップ彩風咲奈。「『ベルサイユのばら』を愛していて、宝塚大劇場公演では舞台に立つたびに幸せだった。その思いを東京まで紡いできた」と意気込みを語った。
宝塚歌劇団雪組公演「ベルサイユのばら-フェルゼン編-」で(前列左から)フェルゼンを演じる彩風咲奈、オスカルの朝美絢、マリー・アントワネットの夢白あや=東京宝塚劇場で(川北真三撮影)
マリー・アントワネット役のトップ娘役・夢白あやも「素晴らしい作品だと感じる日々なので、感謝の気持ちと幸せな思いを胸に頑張っていきたい」と語った。
宝塚歌劇団雪組公演「ベルサイユのばら-フェルゼン編-」でフェルゼンを演じる彩風咲奈(左)とマリー・アントワネットの夢白あや=東京宝塚劇場で(川北真三撮影)
約16分間のフィナーレでは彩風がほとんど出ずっぱりで踊り続けるが、彩風は「幸せなフィナーレなのであっという間に終わってしまうが、すてきなナンバーをつくってもらい幸せです」と笑顔を見せる。
長く愛される「ベルサイユのばら」という作品の魅力について、彩風は「宝塚の男役や娘役としての夢も詰まっていて、こういう愛が見たいというファンの夢もすべて詰まっている」と語った。
10月13日まで。千秋楽をもって彩風は退団する。