8月10日に宜野湾市では、県内で相次いだアメリカ兵による性的暴行事件に抗議する集会が開かれました。集まった2000人余りの市民たちは、再発防止や日米両政府に改善策を求め連帯することを誓いました。
参加者:
「沖縄の海とか人とかいろんなものが壊されていっているなと思っていて、やっぱり黙っているのは同意しているのと同じなので、何とか少しでもアクションというか、大事な自分の故郷なのでそこを踏みにじられているので、いろんな意味で、そこが許せなくて」
参加者:
「特に若い世代がここにいることは大事かなと思っていて、自分の個人の問題は全て政治のことに関わると思っているから、そういうのをきちんと話ができる環境を若い世代の中でつくっていく事はすごく大事だなと思っています」
県民集会は当初、オスプレイの飛行停止や普天間基地の閉鎖・返還を訴えることを目的としていましたが、アメリカ兵による性的暴行事件が県内で相次いで明るみになったことを受け、日米両政府に抗議の声を上げました。
登壇者の一人、キャサリン・ジェーン・フッシャーさんは、在日アメリカ兵から性的暴行を受けた被害者で、性暴力の根絶を求めて活動を続けています。
フィッシャーさんは、アメリカ兵による卑劣な事件が繰り返されている沖縄の現状を憂いながらも、決して諦めないでほしいと訴えました。
キャサリン・ジェーン・フィッシャーさん:
「戦争は終わったけど、沖縄に被害がありすぎて戦争みたいです。米軍は守るためにいると言っているが犯罪をずっと起こしている。被害者が悪いということはありません、皆覚えていきましょう」
また、子どもたちが安全に暮らせる環境を求めて活動する与那城千恵美さんは、プライバシーの保護を理由に事件を明るみにしなかった政府に憤りの声を上げました。
与那城千恵美さん:
「ただ自分たちの都合だけで私たちに伝えなかった日本政府、その間、彼女や彼女の家族たちはとても苦しかったんじゃないだろうか。私は心の底からでーじ、でーじわじっています。どうせやっても無駄さーって諦めることを、もうみんなでやめましょう」
参加者:
「女性や我々市民を守ってはくれないし、もうどうしたらいいんだろう、でももう声を上げるしかないですよね」
参加者:
「みんな同じ気持ちなんだなと思って。私も一人の県民として声を上げられて良かった」
参加者はアメリカ兵による卑劣な犯罪を決して許さないと声をあげるとともに、現状を変えるために日米両政府に働きかけ続けることを誓いました。