11月の米大統領選で勝敗のカギを握る「ラストベルト(さびついた工業地帯)」の接戦3州で8月上旬に行われた米紙ニューヨーク・タイムズの世論調査で、民主党のカマラ・ハリス副大統領(59)が共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)を僅差で上回った。
無所属で出馬を目指す弁護士のロバート・ケネディ・ジュニア氏(70)ら他候補を選択肢に含めた場合でも、ハリス氏が2~6ポイントリードした。4~5月の同様の調査では、トランプ氏がミシガンを除く2州でバイデン氏をリードしていた。
トランプ氏の陣営は10日の声明で「調査対象には20年大統領選で(トランプ氏ではなく)バイデン氏に投票した人の方が多く含まれている。トランプ氏への支持を押し下げる意図がある」と調査手法を批判した。
一方、ハリス氏の陣営は「勢いはあっても、選挙戦では我々が不利な状況だ。非常に僅差の選挙になる」と引き締めを図った。