兵庫県 理事降格を発表 “パワハラ疑い”文書なども理事が対応(2024年7月31日『NHKニュース』)

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兵庫県は31日、若者支援策を担当する理事を降格させ、総務部付の部長級とする人事を発表しました。理事は、斎藤知事にパワハラの疑いがあるなどとする文書への対応にもあたってきましたが、「職務の遂行が心身ともに厳しい」などとして異動願を提出していたということです。
兵庫県は、8月1日付けで小橋浩一理事を降格させ、総務部付の部長級とする人事を発表しました。
小橋氏は、昭和62年に県庁に入り、中播磨県民センター長や総務部長などを経て、ことし4月から斎藤知事が重点施策に掲げる若者支援策を担当する理事を務めています。
また、県の幹部として、死亡した元局長が作成した斎藤知事にパワハラの疑いがあるなどと告発する文書をめぐる一連の対応にもあたってきました。
県によりますと、小橋氏は「現在の県政を取り巻く状況において、職務の遂行が心身ともに厳しい」などとして異動願を提出していたということです。
斎藤知事は、31日、記者団に対し「しっかり体調を回復してもらうことが大事だ。理事は当分、空席という形になるが、予算執行や政策の立案は、各部局にしっかりやっていただくので、これまでどおり、組織として対応していけると考えている」と述べました。
一方、幹部として、県政の混乱と停滞を招いた責任を取りたいなどとして、辞表を提出していた片山安孝副知事は、31日付けで辞職しました。
片山氏は、記者団に対し斎藤知事について「政治家としての出処進退は、本人が判断するべきものだが、『状況は刻一刻と変わっているのではないか』ということは、十分に受け止めるべきだ」と述べました。

兵庫県知事“側近”が降格申し出、告発文書に疑惑記載 ネット「沈む船から…」「命は帰らない」(2024年7月31日『スポニチアネックス』)
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兵庫県公式ホームページから
 
 兵庫県は31日、県の主要施策を担当し斎藤元彦知事の疑惑告発文書問題の対応もしていた小橋浩一理事(59歳)を降格させ、総務部付の部長級とする人事を発表した。この発表にインターネット上には、さまざまな声が上がっている。
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 小橋氏は、体調不良を理由に本人が降格を申し出たという。一連の問題の責任を取り、辞職する片山安孝副知事に続き、知事側近が中枢を離れることになり、県政停滞に拍車がかかることが懸念される。
 インターネット上では「総務部長だった人物。つまり内部告発を…逃げ出したんだろうね」「県政の構造改革をするいい機会かも」「県政の生まれ変わるチャンス」「沈む船から逃げているみたい」「自死された方の命は帰らない」「休職または退職でいいんじゃないの」。
 県によると小橋氏は総務部長などを歴任し、4月に部長職より上級の理事に就任。斎藤氏肝いりの若者支援施策の取りまとめなどを担当した。今月下旬から休んでおり、24日に「現在の県政を取り巻く状況で職務を遂行することが心身共に厳しい」として降格を申し出た。人事は8月1日付。
 3月に県西播磨県民局長だった男性が関係者に配布した告発文書には「知事選挙に際しての違法行為」として小橋氏の疑惑も記載されていた。
 斎藤氏は記者団の取材に「体調回復に専念してもらいたい。理事職は当面空席になるが、県庁は組織として仕事をするので施策はしっかり進められると考えている」と強調。自らの進退については「日々の仕事に専念する思いに変わりはない」と述べた。

知事“パワハラ”疑惑 副知事が最後の登庁でも辞職促す ナンバー4の側近も退任へ 激震続く兵庫県(2024年7月31日『読売テレビ』)
 
 兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑を巡り、辞表を提出していた片山安孝副知事が、31日、最後の登庁日を迎え、改めて知事の辞職を促す発言をしました。
 兵庫県の片山副知事は、7月12日、「県政を混乱させた責任を取る」として辞表を提出していました。片山副知事は今年6月から5回にわたり、斎藤知事に辞職を進言していましたが、最後の登庁日となった31日も改めて、知事の辞職を促す発言をしました。
 兵庫県・片山安孝 副知事
 「(副知事という)特別職というのは会社でいうと経営者なんです。経営者の誰もが責任を取らないのはやはり問題ではないかと。(斎藤知事の)政治家としての出処進退は、知事ご本人が判断するべきものだという考えには変わりはありません」
 一方、知事の側近で、県政のナンバー4とされる小橋浩一理事が8月1日付で理事の役職を退くことが明らかになるなど、県政の混乱が深まる中、斎藤知事は繰り返し辞職を否定しています。百条委員会は、8月下旬に予定されている証人尋問で知事に出頭を求める方針です。