《パールやストールで》皇后雅子さま、小物で立体感を演出される「秋のベージュコーデ」(2024年9月19日『性セブンプラス』)

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ワントーンコーデに帽子がアクセント(2013年11月30日、写真/JMPA)
秋になると着たくなるブラウンカラー。とはいえ、まだ暑さが残る初秋は、ブラウンより軽いベージュカラーが活躍。そこで、皇后雅子さまの秋のベージュカラーコーデをチェック。ワントーンコーデでものっぺりしない小物術にも注目したい。
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ブラウンを合わせたグラデーションコーデで洗練された印象に
2013年11月、インドへ公式訪問される上皇上皇后両陛下(当時は天皇皇后両陛下)をお見送りの際、雅子さまはオフホワイトのセットアップをお召しに。
雅子さまは、ブラウンの靴やバッグを合わせられた完璧なグラデーションコーデでお出ましに。セットアップと同素材の帽子は、幅広の濃いベージュのリボンがエレガント。アクセサリーはパールでツヤ感とエレガントさをプラスしている。
ベージュ小物でコーデに奥行き、エレガントさも加算
2017年9月に奈良を訪問された際は、オフホワイトのパンツスーツに透け感のあるベージュのストールをお召しになっていた雅子さま
マニッシュなオフホワイトのパンツスーツに、ベージュの柔らかい素材のストールを合わせることで、優雅な印象にまとまっている。スカーフにはほんのり光沢があり、優美な雰囲気もプラス。バッグもベージュをセレクトし、ストールと相まって、ワントーンコーデでも立体感が生まれ、洗練された印象になっている。
ゴールドのレーススカートにベージュを合わせて抜け感をプラス
2019年10月、お住まいの赤坂御所で、「即位礼正殿の儀」に出席した外国王族をもてなす「茶会」を開かれた際にはゴールドのレースがポイントのセットアップをお召しに。
シャンパンゴールドのレースがフェミニンなフレアスカートに、同じレース生地が部分的に配されたベージュのジャケットを合わせたワントーンコーデ。足元はオフホワイトとベージュのバイカラーのパンプスで抜け感をプラス。
ピンクベージュのパンツスーツにストールで優雅さをプラス
2023年10月、石川県をご訪問の天皇皇后両陛下。雅子さまは、ピンクがかったベージュのパンツスーツにストールで首元にボリュームを出したコーディネートだった。
とろみのある素材感のパンツスーツは、ストールと相まって優雅な雰囲気にまとまっています。優しいベージュカラーはともすればのっぺりしてしまうが、ストールをプラスすることで、コーデに立体感が生まれる。バッグや靴もベージュやオフホワイトでそろえられ、ヌーディカラーでまとめた上品なワントーンコーディネートだった。
レーススカートが可憐なセットアップにオフホワイトでノーブルさを際立てて
2023年10月、天皇陛下とともに、東京文化会館にて行われた、熊川哲也さん主宰のバレエ団の公演を鑑賞された際は、2019年にお召しのセットアップを選ばれた雅子さま
シャンパンゴールドのチュールレースが可憐なムードのスカートに、ベージュのジャケットを合わせられきちんと感をプラス。足元は、光沢感のあるオフホワイトで抜け感もばっちりのワントーンコーデ。2連のパールネックレスにパールのイヤリングと、靴も光沢感のあるオフホワイトでそろえられ、ドレッシーな雰囲気も漂っていた。

雅子さまの英語は「信じられないほど流暢」と英国外交官のお墨付き!そして愛子さまも...【ジャーナリストが振り返る天皇皇后両陛下の訪英③】(2024年9月19日『webマガジン mi-mollet』)
 
雅子さまの英語は「信じられないほど流暢」と英国外交官のお墨付き!そして愛子さまも...【ジャーナリストが振り返る天皇皇后両陛下の訪英③】(2024年9月19日『ミモレ』)
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まるで映画のワンシーンのような華麗なパレード、豪華な宮殿での晩餐会……。6月22日から29日にかけて、天皇陛下雅子さまは英国に国賓として公式訪問をされました。お二人は英国王室や国民からのあたたかい歓迎を受け、式典や晩餐会へのご出席をはじめ、さまざまな施設に足を運び友好親善を深められました。多くの行事や施設訪問で交流した人たちは、雅子さまの語学力の素晴らしさに驚かれたといいます。英国人から見た雅子さまの魅力とは? 皇室を長く担当し取材を重ねてきた毎日新聞客員編集委員でジャーナリストの大久保和夫さんに伺いました。
 
英国外交官も驚く雅子さまの「Incredibly fluent English」
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両陛下の訪英をウィリアム皇太子がお出迎え。写真:代表撮影/ロイター/アフロ
――訪英中、雅子さまが王族の方たちと談笑されたり、市民の方々とさかんにやり取りされるお姿が印象的でした。いつもとびきりの微笑みをたたえていらっしゃいましたね。
大久保さん:そうでしたね。随行していた英国の外交官が、雅子さまの英語力は素晴らしい! と感嘆していました。「Empress speaks incredibly fluent English(皇后は圧倒的に流暢な英語を話す)」というのです。
――英国の上流階級の話し方も身に付けていらっしゃるのでしょうか。
大久保さん:そうなんでしょう。外交官から見ても、「雅子さまの英語は完璧」と言うのですから。
アメリカ・ニューヨークとボストン暮らしで磨かれた語学力
大久保さん:雅子さまは外交官だった父の転勤に伴い、一家でアメリカ・ニューヨークに移られたのが4歳半のころ。地元の子どもたちと一緒に幼稚園から小学校にあがったんですよ。8歳のころに帰国して、田園調布雙葉小学校から中学、高校に進まれました。
高校1年に進まれたばかりの7月には、再び父の転勤でアメリカ・ボストンへ。マサチューセッツ州ベルモント・ハイスクールに編入されてハイスクール生活を送られたのちに、ハーバード大学経済学部に進学されました。22歳でハーバード大学をご卒業されて帰国。4月に東京大学法学部3年に学士入学されましたが、同じ年の10月に外交官試験に合格されたため、東京大学を中退されて外務省に入省されたんです。
外務省在職中に在ロンドン日本大使館外交官補にご就任され、英国オックスフード大学にご留学して2年ほどを英国で過ごされました。そこで英国スタイルの英語にも触れる機会を持たれたのですね。
言葉を覚える幼少のころにニューヨーク、思考力を必要とする言葉を使う青春期にボストンで過ごされたことが、雅子さまの英語力の土台になっていらっしゃるのでしょう。
――お父さまが外交官でしたから、さまざまな立場の大人と交流する機会も多かったでしょう。その場に応じた言葉づかいも身に付けられたのかもしれませんね。
国際親善の午餐会で、通訳を交えず英語で談笑された愛子さま
大久保さん:愛子さまの英語もとっても上手だそうですよ。高校生の時に英国に短期留学されていますね。また、今年2月にケニアの大統領夫妻を皇居に招いた午餐会には、愛子さまも初めて出席されました。
――国際親善デビューですね!
大久保さん:そうですね。愛子さまは、午餐会の前に天皇陛下雅子さまからケニアのルト大統領に紹介されると、スワヒリ語で「HABARI(ハバリ ごきげんよう)」とご挨拶されました。大統領から「上手ですね」と褒められたそうです。
午餐会では大統領の隣に座られ、一方の隣側のケニアの投資貿易産業大臣と、通訳を交えずに英語で談笑されていましたね。
――オフホワイトの装いが上品で、笑顔がとてもすてきでした。愛子さまの語学力は、雅子さま直伝のたまもの。雅子さまが、ほんとうに大切にお育てになっているのが感じられますね。
キャプションは過去の資料をあたり、敬称・名称・地名・施設名・大会名・催し物名など、その当時のものを使用しています。
バナー写真/JMPA
構成・文/高木香織