トランプ氏、ハリス氏は「ユダヤ人嫌い」と主張 保守系ラジオで(2024年7月31日『毎日新聞』)

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共和党ドナルド・トランプ氏=2024年7月18日、秋山信一撮影
 11月の米大統領選で返り咲きを目指す共和党ドナルド・トランプ前大統領(78)は30日、保守系ラジオ局のインタビューで、民主党のカマラ・ハリス副大統領(59)は「ユダヤ人が嫌いだ」と述べた。番組ホストがハリス氏の夫でユダヤ系のダグ・エムホフ氏(59)を「くずのユダヤ人だ」とののしると、トランプ氏も同調。民主党候補に投票するユダヤ系米国人は「あほだ」と中傷した。
 トランプ氏は、パレスチナ自治区ガザ地区への侵攻を続けるイスラエルのネタニヤフ政権とバイデン政権との関係がぎくしゃくしていることを念頭に、「まず第一に彼女(ハリス氏)はイスラエルが好きではない。第二に彼女はユダヤ人が好きではない。誰もが知っていると思うが、誰も言いたがらないことだ」と述べた。さらに「カマラはバイデン(大統領)よりもイスラエルユダヤ人が嫌いだ」と一方的に主張した。
 ハリス氏は、出馬を断念したバイデン氏に代わって、民主党候補指名が確実視される。ハリス氏の陣営は米メディアに「米国はドナルド・トランプが発する恐怖、憎悪、卑劣な侮辱にふさわしくない。国民は米国を分断せず、団結させる大統領を望んでいると信じている」と発言を批判した。【ワシントン秋山信一】

ヴァンス氏の「子なしの猫好き女性」批判に犬好き女性も怒り。“女性嫌悪”用語を使って反論(2024年7月31日『ハフポスト日本版』)
 
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トーク番組「ザ・トゥナイト・ショー」に出演したチェルシー・ハンドラーさん(2024年5月14日)
 
 「子どもを持たずに猫を育てているような女性たちが国をダメにする」――そう主張したアメリカ・共和党の副大統領候補J.D.ヴァンス上院議員が、猫だけではなく犬を飼っている女性たちからも批判されている。
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ヴァンス氏は2021年のFOXのインタビューで、「カマラ・ハリス副大統領のような、子どもを持たずに猫と暮らす女性らがこの国の他の人々をも惨めにしようとしている」という持論を展開した。
ハリス氏が民主党の大統領候補として有力視され、この発言が再び批判される中、コメディアンで俳優のチェルシー・ハンドラー氏が28日に反論の動画をXに投稿。
ヴァンス氏宛てのメッセージとして「よく聞いて。この国はいまだに、男性に利益をもたらし続けるために注意深く作られたシステムの中で、男性によってコントロールされている」と語った。
「あなたも理解できるような女性嫌悪の言葉を使って説明するとしたら、あなたはヒステリーを起こしているんです」
ハンドラーさんは、「子どもがいるかいないかは大統領に相応しいどうかに関係なく、アメリカの初代大統領ジョージ・ワシントンは、ハリス氏と同じように血のつながらない2人の子どもを育てた」と説明している。
また、ハリス氏が“母親”でないために大統領に相応しくないというヴァンス氏の主張に対しては「アメリカで、今まで母親が大統領になったことはない」と指摘。
共和党の大統領候補ドナルド・トランプ氏を引き合いに出して、次のような皮肉を伝えた。
「だけどもし、(ハリス氏が)3人の男性と結婚して子どもを5人作り、ポルノ俳優と不倫をして、有罪を言い渡されたら、共和党の男性にも受け入れられやすいかもしれませんね」
ハンドラー氏自身は子どもがおらず犬を飼っている。これまで子どもがいない生活を肯定するネタが、保守派のコメンテーターらから批判されてきた。
ハンドラー氏は7月28日に投稿した動画で、「私たちのような子どもを持たず、猫や犬を飼ってうまくやっている女性たちが、(大統領選挙のある)11月にあなたを打ち負かすでしょう」とヴァンス氏に伝えている。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。