学校へ行きたくない君へ…不登校を経験した10代からメッセージを 「不登校生動画甲子園」のTikTok作品募集(2024年7月23日『東京新聞』)

 
 不登校を経験した10代が、その経験を生かし、学校へ行きたくない全国の子どもたちへのメッセージを込めた動画を製作するコンテスト「TikTok(ティックトック)不登校生動画甲子園」が行われる。8月25日に東京都現代美術館江東区)で表彰式を予定しており、7月31日まで作品を募集している。

◆審査委員長は中川翔子さん

昨年の「不登校生動画選手権」表彰式の様子(事務局提供)

昨年の「不登校生動画選手権」表彰式の様子(事務局提供)

 動画投稿アプリTikTokの運営会社と、不登校支援に取り組む市民らで作る事務局が主催する。自宅にいながらスマホでできる動画製作で「全国大会」に挑んでもらおうと企画。
 昨年は「不登校生動画選手権」の名称で開催。自ら描いた絵やアニメ、本人がカメラの前で思いを語ったものなど、思い思いの作品約350本が集まった。
 今年の募集テーマは「学校へ行きたくない君へ」。参加資格は不登校を1日でも経験した13歳以上20歳未満の個人またはグループ。
 審査委員長はタレントの中川翔子さん。日本文学研究者ロバート・キャンベルさん、アンバサダーも務めるインフルエンサーひかりんちょさん、TikTok APACゼネラルマネージャーの佐藤陽一さんらが審査員を務め、最優秀賞などを選ぶ。
 事務局を務める不登校ジャーナリストの石井しこうさん(42)は「不登校を経験した人の多くが、苦しんだこと、傷ついたことを、誰かのために役立てたいと思っている。経験を生かして作った動画で、同じく不登校を経験している、たくさんの人が救われると思う」と話し、参加を呼びかけている。
 
 詳細は特設ページで。(榎本哲也