トランプ前米大統領を銃撃したトーマス・クルックス容疑者
トランプ氏は13日の東部ペンシルベニア州での演説中、資料を映すスクリーンを振り返った瞬間に銃撃を受けたが、負傷したのは右耳上部だけだった。危機一髪の状況に「ようやく実感が湧いてきた」という。同氏が事件後、メディアのインタビューに応じるのは初めて。
撃たれて立ち上がると、トランプ氏は銃声に身を伏せて動かない聴衆に気がついた。「彼らはただじっとしていた。あの時の感覚はどう表現したらいいか分からない」。その後、聴衆に向かって拳を突き上げた同氏は、「世界が見ていると思った。歴史がこれを裁くことは分かっていたし、『大丈夫だ』と伝えなければいけないと思った」と語った。
トランプ氏は退避する際、聴衆に「米国は続き、われわれは前進する。われわれは強いのだ」と訴えようとしたという。事件後には政治的見解の異なる人々を含め、各地からたくさんの激励の電話を受けたと明かし、党全国大会で「全米を一つにする」指名受託演説を行うと述べた。