演説では、多くの工場がある大田区の現状に触れ、新たな公約として、複数の中小企業が経営統合するための支援をする「TOKYO白馬の騎士・ファンド」や、後継者に悩む企業と開業したい若手をつなぐ「TOKYO版事業承継マッチングプラットフォーム」の創設などに取り組むと発表。「中小企業の雇用する人、働く人を守っていきたい」と述べた。
平日は、公務を優先するとして、小池さんが街頭演説を実施するのは週末のみ。「『普段会いにくい人に会いに行く』」がテーマ」(都民ファ都議)とし、人が多く集まりやすい都心などではなく、島しょ部や多摩地域などを中心に選んできた。
この日は、水路が発達する江東区で船上での演説も実施。水路沿いのマンションなどの住民に向けて、「経済を発展させ、災害に備えるためには川の活用は大事」と訴え、マンションでの防災対策の実績に触れた。
6月28日の定例会見で、選挙戦について「とても反応がよい」と振り返った小池さん。陣営関係者は「実績は十分。この流れのまま行くことができれば」と語る。(渡辺真由子)