名刺交換し、互いに笑顔を見せる小池氏と蓮舫氏。2016年9月の写真だ。豊洲市場(江東区)の土壌汚染対策の不備について調査を進める小池氏に、当時民進党代表だった蓮舫氏は「どこに問題があったのか明らかにしようとする知事の姿勢には全面賛成」とエールを送っていた。
2人はキャスターとして活躍後、国会議員へ転身。高い知名度で大臣経験もあり、キャリアが重なる部分が多い。16年8月に都知事に就任した小池氏は、自民党と距離を置いていた。その翌月に蓮舫氏は、当時、野党第1党だった民進の代表に選ばれた。
転機は、17年7月の都議選。小池氏率いる「都民ファーストの会」は6議席から、追加公認も含めて55議席へ躍進し、都議会第1党となった。一方、民進は公認候補予定者の離党が相次ぎ、獲得議席は旧民主党時代を含めて過去最低の5議席と低迷。蓮舫氏は「都議選を通じて自身の足らざる部分に気づいた」と党代表を引責辞任した。