小池氏ややリード 蓮舫氏追い上げ 無党派層の支持は石丸氏が蓮舫氏を上回る 女性支持は小池氏へ 【都知事選中盤情勢】2024年6月30日『BS NEWS』)

来月7日に投開票を迎える東京都知事選について、JNNでは29日から30日にかけて電話による調査を行い、取材を加味して中盤の情勢を分析しました。その結果、現職の小池百合子氏がややリードし、前参議院議員蓮舫氏が激しく追い上げていることがわかりました。
■小池氏ややリード 蓮舫氏激しく追い上げ 石丸氏が追う
現職の小池百合子氏は、自民党支持層の約6割と公明党支持層の約8割を固めるなどややリードしています。
参議院議員蓮舫氏は、立憲支持層の約7割、共産支持層の約9割を固め、激しい追い上げを見せています。
これに広島県安芸高田市の前市長・石丸伸二氏が続いています。
航空幕僚長田母神俊雄氏など他の候補は伸び悩んでいます。
ただ今回の調査では約15%の人がまだ投票先を決めていないと答えていて、今後、情勢が大きく変わる可能性があります。
無党派層の支持 石丸氏が蓮舫氏を上回る 女性支持は小池氏へ
普段の支持政党について「支持する政党はない」と回答した、いわゆる無党派層について分析すると、▼小池氏と石丸氏を支持する人がそれぞれ約3割、▼蓮舫氏が約2割となっています。
小池氏は選挙期間中盤も“公務優先”を継続しています。蓮舫氏は神宮外苑に報道陣を集め追加公約を発表するなど、メディアを積極的に活用した選挙戦を展開。一方、石丸氏陣営は無党派層取り込みのため連日約10回の街頭演説を行っています。
また、性別に分析すると、男性からの支持では、小池氏、蓮舫氏がそれぞれ3割、石丸氏が約2割となっています。一方、女性の支持は小池氏が4割あまり、蓮舫氏が約3割、石丸氏が2割弱となっていて、小池氏への支持が厚くなっています。
都知事選は来月7日投開票
東京都知事選は来月7日投開票を迎えます。立候補者は56人で、過去最多となっています。
 
東京都知事選挙 立候補者(届け出順)
 野間口翔氏、沢繁実氏、大和行男氏、木宮光喜氏、小池百合子
 内海聡氏、石丸伸二氏、小野寺紘毅氏、新藤伸夫氏、竹本秀之氏
 桜井誠氏、ドクター・中松氏、安野貴博氏、清水国明氏、AIメイヤー氏
 桑原真理子氏、後藤輝樹氏、河合悠祐氏、福本繁幸氏、黒川敦彦氏
 桑島康文氏、田母神俊雄氏、蓮舫氏、内藤久遠氏、内野愛里氏
 石丸幸人氏、尾関亜弓氏、小松賢氏、加賀田卓志氏、福永活也氏
 犬伏宏明氏、武内隆氏、遠藤信一氏、上楽宗之氏、二宮大造氏
 中江友哉氏、舟橋夢人氏、山田信一氏、加藤英明氏、草尾敦氏
 津村大作氏、久保田学氏、前田太一氏、南俊輔氏、福原志瑠美氏
 木村嘉孝氏、三輪陽一氏、松尾芳治氏、穂刈仁氏、小林弘氏
 加藤健一郎氏、ひまそらあかね氏、向後真徳氏、牛窪信雄氏、古田真氏
 相川絹二郎氏
 
東京都知事選 小池氏が先行、蓮舫氏追う 毎日新聞中盤情勢調査(2024年6月30日『毎日新聞』)
 
 毎日新聞は29、30の両日、東京都知事選(7月7日投開票)について電話調査を実施し、取材結果も加味して中盤情勢を分析した。現職の小池百合子氏がやや先行し、元参院議員の蓮舫氏が追い上げ、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏が続く展開となっている。投票先を決めていない人が1割強おり、情勢が変化する可能性もある。
 都知事選には過去最多の56人が立候補した。元航空幕僚長田母神俊雄氏、AI(人工知能)エンジニアの安野貴博氏、タレントの清水国明氏は伸び悩んでいる。
 自民党公明党、国民民主党都連、地域政党都民ファーストの会」の自主支援を受ける小池氏は、自民支持層の5割と公明支持層の7割を固めた。年代別では30~60代に幅広く浸透。男女別では、女性からかなり強い支持を得ている。
 立憲民主党共産党社民党が支援する蓮舫氏は立憲支持層の7割と共産支持層の8割弱をまとめた。70代以上からの支持は最も多かった。
 石丸氏は政党の支援を受けていないが、日本維新の会支持層の4割に浸透し、自民支持層からも2割弱の支持を得ている。20代以下の若年層からは最も多く支持を得た。
 支持政党がない無党派層の支持先を見ると、小池氏が3割弱で最も多いものの、石丸氏と蓮舫氏が2割で続き、分散している。
 電話調査は毎日新聞東京新聞、TBS、東京MXテレビ、フジテレビ、共同通信の6社が合同で、東京都の有権者を対象に実施。固定電話で523人、携帯電話で515人の有効回答を得た。【山下俊輔】