「大変ショック」現役警察官が筑波大・東野篤子教授に“ひぼう中傷”投稿か(2024年6月22日『日テレNEWS NNN』)

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茨城県警の警部が筑波大学の教授に対し、SNSで「見た目からしてバケモノかよ」などと、ひぼう中傷する内容を投稿したとして、書類送検されていたことが分かりました。被害に遭った教授は「news zero」の取材に「現役の警察官が書き込んでいたことは大変ショック」などと語りました。
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国際政治学者 筑波大学・東野篤子教授
「大変ゆゆしき事態だと思っています。人の命や生活を守るべき、そういった警官がひぼう中傷を行っている。しかも非常に長い期間かけて。これは看過できないと思いました」
憤りをあらわにしたのは、筑波大学の東野篤子教授です。
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その相手は──
当時、茨城県警本部・生活安全部に所属していた警部の男性。捜査関係者によると、東野教授に対し、SNS上でひぼう中傷する内容を投稿した侮辱の疑いで、書類送検されました。
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東野教授によると、去年5月、当時のツイッターで、茨城県警の警部は東野教授の画像にふれ、「見た目からしてバケモノかよ」などと、東野教授をひぼう中傷する内容の投稿をしていたというのです。
国際政治学者で、ウクライナ情勢などの専門家として、メディアにも多く出演している東野教授。今回だけでなく、2022年のロシアによる侵攻が始まって以来、自身へのひぼう中傷は、より一層増えたと感じているといいます。
国際政治学者 筑波大学・東野篤子教授
ウクライナを支持している人を、人格攻撃や、外見の中傷をしているのがよくない。それをひぼう中傷の原因として使ってはいけない」
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今回の警部の動機は分かっていませんが…
国際政治学者 筑波大学・東野篤子教授
「現役の警察官が書き込んでいたことは、大変ショックを受けました」
ひぼう中傷の内容は、外見のことだけでなく、所属する大学が「危険な組織だ」と一方的に決めつけるものもあったといいます。
国際政治学者 筑波大学・東野篤子教授
「今、警察はネット中傷に対する対策を強めているときですよね。中の人間がひぼう中傷を積極的に匿名で何回も何回も行うことは、再発防止にきちんと取り組んでいただけなければ、私たち市民はとてもじゃないが、安心して生活できません」
東野教授には、警部の男性から文面での謝罪があったといいますが、「県警にもしっかりとした調査をしてほしい」としています。
※6月22日(土)午前0時5分(金曜深夜)放送『news zero』より