国立ハンセン病療養所であった人権侵害の実態を解説したパネル展
国の患者隔離政策など法制度の変遷や両園の歩みを取り上げた21枚を展示。逃げ出した入所者を閉じ込めた監禁室(光明園)や監房(愛生園)、病気への偏見から古里に戻れなかった入所者の納骨堂などを写真付きで紹介しているほか、今回は初めて入所者が体験した差別を説明した漫画も披露した。
訪れた女性(70)=岡山市中区=は「病気を正しく理解する大切さを痛感する。機会があれば療養所を訪れたい」と話した。
国の「らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の日」(22日)に合わせ、県が2012年から毎年開催。展示は午前8時半~午後5時15分。22、23日は閉庁。
このパネル展はハンセン病について正しい理解を深め偏見や差別の解消を図ろうと6月22日の「らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の日」にあわせて毎年開かれているものです。
展示物の1つ、2人の元患者の実体験を漫画形式で紹介したパネルは、ハンセン病への誤った考えや人権侵害の実態が記されています。
このパネル展は6月23日まで開かれています。「ハンセン病という感染症に関する人権問題が今まであったということを知ってもらい差別偏見についてこれから無くすにはどうすればいいのかを考えてもらうきっかけにしてもらえれば」
パネル展は6月28日まで岡山県庁で開かれています。