ハンセン病 人権侵害の実態を解説 県庁で瀬戸内2園啓発パネル展(2024年6月17日『山陽新聞』)

キャプチャ
国立ハンセン病療養所であった人権侵害の実態を解説したパネル展
 瀬戸内市国立ハンセン病療養所・邑久光明園と長島愛生園であった人権侵害の実態などを解説した啓発パネル展が17日、岡山県庁1階県民室で始まった。28日まで。
 国の患者隔離政策など法制度の変遷や両園の歩みを取り上げた21枚を展示。逃げ出した入所者を閉じ込めた監禁室(光明園)や監房(愛生園)、病気への偏見から古里に戻れなかった入所者の納骨堂などを写真付きで紹介しているほか、今回は初めて入所者が体験した差別を説明した漫画も披露した。
 訪れた女性(70)=岡山市中区=は「病気を正しく理解する大切さを痛感する。機会があれば療養所を訪れたい」と話した。
 国の「らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の日」(22日)に合わせ、県が2012年から毎年開催。展示は午前8時半~午後5時15分。22、23日は閉庁。
 
キャプチャ
 

漫画形式で元患者実体験も紹介 ハンセン病に正しい理解と認識を 岡山県庁でパネル展【岡山】(2024年6月17日『OHK岡山放送』)
 
6月22日の「らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の日」に合わせ、ハンセン病について理解を深めてもらおうというパネル展が岡山県庁で開かれています。
このパネル展はハンセン病について正しい理解を深め偏見や差別の解消を図ろうと6月22日の「らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の日」にあわせて毎年開かれているものです。
会場には感染症による差別を繰り返さないようにとハンセン病問題の歴史を紹介するパネルやパンフレットなど約40点が展示されています。
展示物の1つ、2人の元患者の実体験を漫画形式で紹介したパネルは、ハンセン病への誤った考えや人権侵害の実態が記されています。
岡山県疾病感染症対策課 藤田利宏総括副参事)
 

差別や偏見を招いた歴史を風化させない ハンセン病の歴史を伝えるパネル展 岐阜市(2024年6月17日『ぎふチャンDIGITAL』)
 
 
キャプチャ
 
キャプチャ2
 
キャプチャ3
 
キャプチャ4
 
ハンセン病について紹介するパネル展=岐阜市薮田南、OKBふれあい会館
 
  6月22日の「らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の日」に合わせてハンセン病の歴史を伝えるパネル展が17日から岐阜市で始まりました。
  パネル展は皮膚や神経が侵される感染症の一つ、ハンセン病への差別や偏見を招いた歴史を風化させないよう県が毎年開いているものです。
 
  会場となった岐阜市のOKBふれあい会館には、静岡県の国立駿河療養所が保存するパネル約40点が展示されています。
  医師不足やわずかな予算の中で不自由を強いられた治療の様子、旧優生保護法に基づく強制的な不妊手術などの差別の実態、それに過酷な作業を強いられた療養所での生活などが、写真とともに紹介されています。
 
  また、ハンセン病患者に対する国の隔離政策を違憲とした国家賠償訴訟の判決に至るまでの経緯を伝えています。
 
  このパネル展は6月23日まで開かれています。「ハンセン病という感染症に関する人権問題が今まであったということを知ってもらい差別偏見についてこれから無くすにはどうすればいいのかを考えてもらうきっかけにしてもらえれば」
パネル展は6月28日まで岡山県庁で開かれています。