◆「静岡県知事選では自民とも共産とも戦った」
蓮舫氏は出馬表明した27日の記者会見で、前日に投開票された静岡県知事選で立憲民主と国民民主が推薦した鈴木康友・元浜松市長が勝利したことに触れ、「静岡県民は野党候補を選んだ。国民の声ははっきりしている」などと訴えた。
蓮舫氏が出馬会見で「反自民党政治」「非小池都政」を掲げたことも、「相手の批判も結構だが、こういう首都東京にするということをぜひ聞いてみたい。楽しみにしている。夢のある政策が出てくるんでしょう」と皮肉り、鈴木康友氏を引き合いに「鈴木さんは出馬の時、どの陣営や政党の批判も一切していない。幸福度日本一の静岡県を作りたい、そのために具体的にはこういうことを考えている、とおっしゃった」と語った。
蓮舫氏と共産の関係を巡っては、国民民主の玉木雄一郎代表も28日の記者会見で「一般的に言って、支援いただいた政党の影響を当選後も受けるのは当然だ」と指摘。蓮舫氏を支援するかどうかについて、「(蓮舫氏が)どのような政策を打ち出すのか、どのような政策を強調していくのか、もう少し様子を見定めたい」と述べている。
◆小池知事の政策「評価されるべきものも多々ある」
榛葉幹事長は、3選出馬が確実視される小池知事については「政策で評価されるべきものも多々ある」と説明。若い世帯やシングルマザー、シングルファーザーへの子育て支援策を挙げ、「小池さんを応援していない方からも、非常に充実していると高く評価されている」と話した。
蓮舫氏には「政策面で競い合ってほしい。都民も批判や悪口は聞きたくないと思う」と求めた。
国民民主は、今年4月の衆院東京15区補選では、小池知事が特別顧問を務める「都民ファーストの会」が成立した政治団体「ファーストの会」が擁立した乙武洋匡氏を、自民党の推薦見送りを踏まえて推薦決定している。
ただ、今回の都知事選では「どの党が推薦するからやらないとか、そういう行動は取らない。われわれが主体的に決める」とした。
榛葉幹事長は再び、静岡県知事選で当選した鈴木康友氏を引き合いに出し、「鈴木さんは『人生最後の勝負』だと言って退路を断った。蓮舫さんも退路を断ってやるのかなと。負けたら『衆院選に出ます』なんてことはないと思うが」と語った。