【画像】「アメ横」店舗だけでなく…客層にも変化
■“飲食店7割”が外国人経営
それが店舗の多国籍化。様々な国の飲食店が立ち並ぶエリアとなっているのです。中でも多いのが中国系の店です。
豚足や鳥の丸焼きなど、本格的な中華料理を売っている店「串串香屋」では、台湾からの観光客がひと休み中です。
台湾からの観光客
「観光で日本に来ましたが、中華料理が恋しくなって食べにきました。味は本場とそっくりです」
串串香屋 店員
アメ横商店街の副会長を務め、33年間、革製品を販売している千葉速人さん(69)によりますと、飲食店はここ数年で急増したといいます。
アメ横商店街連合会 千葉副会長
「十数年前にケバブ屋が初めてできて、珍しいなと思ったんですけど。今から5~6年前に急に増えた。今、飲食店がだいたい400店舗中おそらく50店舗ぐらい。昔はほぼなかった」
およそ50の飲食店の中で、外国人が経営する店は35店舗と7割にも及びます。
千葉副会長
「(昔は)ほぼ鮮魚店だったんで、ここだけでも20店舗くらい。今は5店舗」
10年前、30店舗ほどあった鮮魚店は、今では5店舗にまで激減。その背景にあるのが「後継者不足」と「新型コロナの影響」です。
持丸水産 持丸健康代表取締役
「コロナになる前に10店舗以上あって、コロナになってから一気に。継ぐ人もいないし、この機会だからやめちゃおうみたいな」
こうして、物件が空くとすぐさま外国人が借りるようになり、現在の多国籍な飲食店街に変わっていったといいます。
持丸代表取締役
「(勢いは)本当にすごいです。空いた場所にすぐ入ってきちゃうんで」
■昔ながらの物販店にも目を向けてほしい
アメ横では店舗だけでなく、客層も変化。5年ほど前から外国人観光客が増え始め、今では、およそ7割にも及ぶといいます。
イスラエルからの観光客
「いい場所ですね。果物や肉、魚などいい食材であふれています」
メキシコからの観光客
「お店がたくさんあって、興味深いものが、たくさん売っています」
生魚に馴染みのない外国人観光客が増えたことで、経営を続けている鮮魚店の売り上げも減少傾向に。そのため対応策を検討中だといいます。
持丸代表取締役
「魚以外でもやろうかなと考えている。商品を焼いたりとか、食べ歩きみたいな感じにして」
千葉副会長
「飲食店は欠かせなくなってるんで、それはそれでね。ただやっぱり物販の街アメ横としては、飲んで食べて観光もいいですけど、中(ガード下)に入って見てほしい。車以外、何でも売ってる街なんです。要は宝物さがしで、『なんとなく欲しい』と見に来ていただくとやっぱり見つかるんです」
(「グッド!モーニング」2024年6月15日放送分より)