英・キャサリン妃 半年ぶり公の場に…“まだ危機は脱していない”ガンの病状明かす(2024年6月15日『テレビ朝日系(ANN)』)


■英国伝統の式典にキャサリン妃が出席
 
佐藤裕樹記者 (ロンドン・15日)
「今、キャサリン皇太子妃を乗せた馬車がバッキンガム宮殿から出てきました。キャサリン妃が姿を見せました」
 
今年3月にガンを公表し、自宅療養中だったキャサリン妃。およそ半年ぶりに公の場に姿を見せ、沿道に笑顔で手を振っていました。3人の子ども、ジョージ王子とシャーロット王女、ルイ王子と一緒に談笑している様子が見受けられます。去年は、鮮やかなグリーンのスタイルでパレードに出席されたキャサリン妃
今年は一転して、白いスタイルです。そして、夫のウィリアム皇太子は去年に引き続き、馬に乗って登場しました。この行事は、国王の誕生日を祝うイギリス伝統行事「トゥルーピング・ザ・カラー」。
チャールズ国王の誕生日は、実際には11月ですがイギリス王室では、260年以上に渡り伝統的に晴れ間の多い、毎年6月に行われてきました。パレードは、バッキンガム宮殿を出て式典が行われる広場まで行きその後、宮殿まで戻ってきます。
去年は、馬を颯爽と乗りこなしたチャールズ国王でしたが、今年2月にガンと公表され今年はカミラ王妃と一緒に馬車での登場となりました。
式典が行われる広場に到着すると、3人の子どもが降りたあとに、キャサリン妃がゆっくりと馬車から降りてきました。式典が始めると、キャサリン妃と3人の子どもは近くの建物から式典を見守ります。現地メディアによると、ヘンリー王子とメーガン妃は去年に引き続き今年も祝賀パレードに招待されていません。祝賀パレードが行われる前、イギリス王室はキャサリン妃の新たな写真を公開。
ベージュのジャケットにデニム姿とカジュアルな装いで、木の下で腕組みをしながら空を見上げています。地元メディアによると今週初めにロンドン近郊のウィンザーで撮影されたものだということです。キャサリン妃は、新たに声明を発表。そこには、国民への感謝の言葉が綴られていました。
■新たな声明で明かした国民への感謝とガンとの闘い
「この数カ月間、応援や励ましの温かいメッセージに驚かされています。ウィリアムと私にとって
大きな支えとなり、辛い時期を乗り越えさせてくれました」
声明には、自身のガンについても触れ、公務復帰へ、意欲を示しています。
「ガンの治療は順調に進んでいます。しかし、化学療法を受けている人なら分かると思いますが、
いい日もあれば、悪い日もあります。夏の間、いくつかの公務に参加したいと望んでいますが、
自分がまだ危機を抜け出していないことも理解しています。治療はあと数カ月続く見込みです」
キャサリン妃は、すでに自宅で仕事も再開しているということですが、イギリス王室は完全な公務復帰ではないとしています。
キャサリン妃 療養中はどのように過ごしていたのでしょうか?
療養中は、どのように過ごしていたのでしょうか?4月23日、次男のルイ王子が6歳の誕生日を迎え、5月2日には、長女のシャーロット王女が9歳になりました。いずれも写真を撮影したのはキャサリン妃です。4月29日は、ウィリアム皇太子との結婚記念日。結婚13周年を記念して13年前に撮影した2人の写真を投稿していました。そして、先週行われた祝賀パレードのリハーサルではキャサリン妃が療養中で出席できないということでパレードを先導する近衛連隊にお詫びの手紙を送っていました。
キャサリン妃が送った手紙
「式典で敬礼できないことを大変申し訳なく思っています。
連隊の全員にお詫びします。近い将来、再びみなさんの代表として出席できることを願っています」
そんな中、日本時間15日に新たな動きが…キャサリン妃が自身のSNSで祝賀パレードに出席すると発表したのです。療養中にも関わらず、なぜ祝賀パレードに参列すると決断したのでしょうか?そこには、キャサリン妃の強い思いがあったと専門家は推察します。
英国王室ジャーナリスト 多賀幹子さん
「(国民の)皆さんから寄せてくださったお見舞いの気持ちに恩返ししたい、お返しをしたいとい気持ちが大変強かったと言われております。
 チャールズ国王が出られるわけですから、自分も出ないわけにはいかないという強い気持ちがあったのではないでしょうか」