松村国家公安委員長「事件の全容解明に向けた捜査と警察庁による監察が重要」 鹿児島県警元幹部「本部長が犯罪隠蔽しようとしていた」主張めぐり(2024年6月7日『T BS NEWS』)

情報漏えいの疑いで逮捕された鹿児島県警の前の生活安全部長が、「本部長が犯罪行為を隠蔽しようとしていた」と主張していることについて、松村国家公安委員長は「事件の全容解明に向けた捜査が推進されることが重要」との考えを示しました。
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「被疑者の主張に関する必要な確認を含め、事件の全容解明に向けた捜査が推進されること、また警察庁においても今後、鹿児島県警の捜査、調査の結果を踏まえつつ必要な監察を行うことが重要」
 

鹿児島県警「本部長が不祥事隠蔽」主張の前部長、漏えい文書に前刑事部長の連絡先を同封(2024年6月7日『読売新聞』)
 
 警察の内部文書を外部に漏えいしたとして、国家公務員法守秘義務)違反の疑いで鹿児島県警の前生活安全部長・本田尚志容疑者(60)が逮捕された事件で、本田容疑者が郵送した文書の中に、3月に退職した県警前刑事部長の氏名や住所が同封されていたことが6日、捜査関係者への取材でわかった。
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鹿児島県警本部
 鹿児島簡裁で5日に開かれた勾留理由開示の法廷で明らかになった勾留理由によると、本田容疑者は県警を退職した直後の3月28日頃、札幌市在住のライターに県警が捜査した県警霧島署員によるストーカー容疑事案の処理結果を印字した書面を郵送し、職務上知り得た秘密を漏らした疑い。
 本田容疑者は容疑を認め、「県警職員が行った犯罪行為を、野川明輝本部長が隠蔽(いんぺい)しようとしたことが許せなかった」などと主張。県内の女子トイレで盗撮したとして5月に逮捕された県警枕崎署員の事案に触れ、野川本部長から「最後のチャンスをやろう」「泳がせよう」と言われ、「本部長指揮の印鑑を押さなかった」と述べた。
 捜査関係者などによると、本田容疑者が郵送した封筒には、差出人の名前の記載はなかった。しかし、同封した文書には問い合わせ先として、県警の前刑事部長の氏名や住所、電話番号が記載されていたという。
警察庁長官「必要な監察実施する」
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鹿児島県警の前生活安全部長の主張についてコメントする野川本部長(6日午後、鹿児島県警本部で)
 警察庁の露木康浩長官は6日の定例記者会見で、「県警からは必要な対応がとられていたと報告を受けている」と述べた上で、「捜査結果を踏まえ、県警に対して必要な監察を実施する」との考えを示した。
 野川本部長は6日夕、県警本部で報道陣に対し、本田容疑者の主張について「事件捜査の中で必要な確認を行っていく」と述べた。
 鹿児島簡裁は6日までに、本田容疑者側の勾留取り消し請求を却下した。本田容疑者側は6日、鹿児島地裁に勾留取り消しを求める準抗告を申し立てる方針を明らかにした。