トランプ氏、実刑なら支持者「限界点に」 判事を牽制、暴動示唆か(2024年6月3日『共同通信』)

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トランプ前米大統領(ロイター)
不倫口止め料を不正に会計処理したとして有罪評決を受けたトランプ前米大統領(77)は2日放送のFOXニュースのインタビューで、自宅軟禁や禁錮刑を受ければ国民が「限界点」に達するだろうと述べた。詳しくは語らなかったが、自身の支持者が自制心を失って暴動を起こす恐れを示唆したとも受け取れる発言で、判事を牽制(けんせい)した。
ニューヨーク州地裁の陪審は5月30日、11月の大統領選で返り咲きを目指す共和党のトランプ氏を34件の罪状全てで有罪とした。最長で禁錮20年に相当するとの見方があり、7月11日に判事が量刑を言い渡す。トランプ氏は自宅軟禁や禁錮刑でも「構わない」とした上で、「国民が受け入れるのは難しいだろう」と語った。
高齢であることや前科がないことから、実際には刑務所に収監されず保護観察や罰金にとどまるとの指摘がある。自宅軟禁を言い渡された場合は、足首に所在監視のための機器を装着される。