林与一&若原瞳 戸田監督しのぶ「涙雨」 映画「むじな峠」公開記念舞台あいさつ(2024年6月3日『スポニチアネックス』)

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舞台あいさつに登壇した(左から)ギヨーム・トーブロン、長谷川かずき、林与一、若原瞳
 俳優の林与一(82)が主演した映画「むじな峠」(監督戸田博)の公開記念舞台あいさつが2日、東京・キネマ大森で行われ、林はじめ共演の若原瞳(70)、長谷川かずき(50)らが駆けつけた。
 仏像作りをしながら全国を回る僧を林が重厚に演じた。
 公開を目前にした5月17日、福井市在住で介護士をしながら映画製作に取り組んできた戸田監督が73歳で急逝する事態が発生。登壇者も悲しみに暮れる中でのイベントとなった。
 外は雨とあって、林は「涙雨かな?ショックでいまだに信じられません。実はこの映画の続きを撮ろうと監督と話していたんです。ぜひとも実現させたい」と語った。若原も「おちゃめで、優しい監督でした」としのんだ。

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解説
江戸時代前期に実在した修験僧・仏師の円空を題材にとりあげた時代劇。円空をモデルにした主人公・円真や、周囲の人々の生きざまを通して、人間の持つ欲望や絶望、希望といった普遍的なものを描く。
戦国時代が終わりを告げ、泰平の世となった江戸時代初期。仏像づくりをしながら全国を歩いてまわる僧の円真は、ある寒村に立ち寄る。その村には畑仕事と油作りをしている一家が暮らしており、一家の息子の源太は家の仕事をせず、侍になることを夢見て木刀を振り回す毎日を送っている。そんな源太は次第に村人たちのなかで孤立し、母親のとみや源太の妻よしは、心配して周囲に助言を求めていたが……。( 映画.com)
主演は俳優・舞踏家の林与一。監督・脚本・製作は「京都、夏」「京都、早春」の戸田博。
2022年製作/88分/G/日本
配給:エムエフピクチャーズ
劇場公開日:2024年5月31日