介護保険制度が始まった2000年度の月額2911円と比べると2倍強に!
65歳以上の介護保険料の平均額
「介護保険制度では利用者1割、残りの9割の半分が税金で、もう半分が介護保険料でまかなわれています。介護職員の人手が足りないなか、介護サービスを利用する高齢者が増えているため介護保険料が押し上げられます。物価高で年金額が目減りしていくなか月6000円以上の負担は大きく、高齢者の暮らしは厳しくなるでしょう」
日本一基準額が高かった大阪市(9249円)の担当者が語る。
「ひとり暮らしの高齢者が多く、家族に頼れないことから訪問介護などのサービスを利用する機会が多いことが基準額を高くせざるをえない要因です」
大阪府を人ごととして見ないほうがいいと、結城教授がこう語る。
「介護サービスを充実させるため保険料が高い自治体もあれば、保険料が安くてもサービスの実態が見合っていないところも。2040年には基準額の全国平均が月9000円になる推計もあります。自治体が率先して住民の健康作りなどして要介護者を減らすことが重要です」
介護予防につとめよう!
「女性自身」2024年6月4日号