65歳以上の人が支払う保険料が4月改定され保険料の基準額は、全国平均で月額6225円に。制度が始まった2000年度は2911円でしたが、改定ごとに上がり続けていて、今回も過去最高を更新しました。
街の人は…。
(75歳)「生活なりません、年金だから。納得できないですよね。さんざん、保険も積み立ても何もかもしてきて」
(76歳)「年金は全然上がらない。下がっていくいっぽう。それで介護保険が上がるのはつらい」
(76歳)「結局ほかのものを節約して払うしかない」
厚生労働省は基準額が過去最高になったことについて、介護サービスの利用が増えたことや、介護職員の処遇改善などを理由に挙げています。
(施設利用者 要介護2の78歳)「銀行引き落としだと自分で納めにいくことがないので実際高いという考えがないんです。介護保険料に関しては、ここに来る度合いから考えたら、私は高くないと思います。下げてはほしいですよ。高いのは困りますけど、それに見合うだけのことはしてもらっています」
十分なサービスを受けられているので保険料の増額についても抵抗が少ないと話します。一方、福祉施設も競争が激しく淘汰される時代。人材確保やサービスの質の向上が求めらています。施設の責任者はこう話します。
(デイサービス施設ゆめ都島 大野義典施設長)「まずは介護保険制度が安定化しないとサービス自体が提供できなくなる。財源が確保されることによって、施設に対しての介護報酬の安定化につながるのであれば介護保険料が上がることが将来的には、制度全体の安定化につながるという形でメリットがあるのかなと」
MBSニュース