15年ぶりに新人どうしの争いとなった静岡県知事選挙は、立憲民主党と国民民主党が推薦した元浜松市長の鈴木康友氏(66)が自民党が推薦した元副知事らを抑え、初めての当選を果たしました。
以下に開票状況グラフが表示されない環境の場合はこちらからご覧下さい
鈴木氏「オール静岡で幸福度日本一の静岡県を」
鈴木氏は「これまで25年の政治・行政の現場で培った経験、知見、人脈など全部を注ぎ込んで県政の立て直しとさらなる発展に全力を尽くしていきたい。選挙は終わったので、全ての県民とともにオール静岡で幸福度日本一の静岡県を作るため全力を尽くしていきたい」と述べました。
立民 大串選対委員長「国政上にも大きなインパクト」
落選した大村氏「力及ばず心よりおわび」
落選した大村氏は「この選挙結果についてはすべてはわたしの不徳の致すところであり、力が及ばなかったことを心よりおわびする。静岡県が豊かな県として発展していくことを心から祈っている」と述べました。
自民 小渕選対委員長「県民の審判 しんしに受け止め」
確定投票率 52.47%
新知事の課題 「リニア中央新幹線」は
このうち静岡県では川勝前知事がトンネル工事により県内を流れる「大井川」などの水資源や南アルプスの生態系への悪影響が懸念されるなどとして着工を認めず、工事を始められない状況が続いています。
このため、JR東海はことし3月、目指してきた2027年の開業を断念する方針を明らかにしていて、静岡での工事には10年程度かかることから仮に今すぐ着工できても開業は2034年以降になる見通しです。
JR東海の丹羽俊介社長は5月16日に行った記者会見で「新しい静岡県知事が就任した際には私の方から伺ってできるだけ早くお会いしたい。
双方向のコミュニケーションを大切にしながら真摯に取り組む姿勢を直接お伝えしたい」と述べ、速やかに新知事と面会し着工に理解を求めたいという考えを示しています。
静岡県内の水資源や環境保全をめぐっては国土交通省の有識者会議もすでにJR東海がとるべき対策をまとめていて、今回のトップ交代が事態の打開につながるかどうかに注目が集まっています。