中国共産党、農業農村相を規律違反の疑いで調査 現職閣僚で異例(2024年5月18日『毎日新聞』)

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中国共産党の中央規律検査委員会の調査を受けているとされる唐仁健農業農村相=農業農村省のホームページから
 中国共産党汚職摘発などを担う中央規律検査委員会などは18日、唐仁健農業農村相(61)を重大な規律・法律違反の疑いで調査していると発表した。詳細は明らかにしていないが現職の閣僚が調査を受けるのは異例。中国では規律違反などの疑いで当局の調査を受けると、立件される可能性が高い。
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  唐氏は広西チワン族自治区政府副主席、甘粛省長などを経て2020年12月に現職に就任。米国との長期的な対立をにらんで習近平指導部が掲げる「食料安全保障」の確立に向け、食料増産などの旗振り役を担っていた。
 習氏は1月、中央規律検査委員会の重要会合で演説し、自身が進めてきた反腐敗闘争について「情勢は依然として深刻で複雑だ」と述べたうえで「持久戦に断固勝利しなければならない」とさらに摘発を強化する姿勢を示していた。
 習政権では3期目に入り、外相や国防相など現職閣僚が相次いで解任されたほか、軍部でも大規模な汚職疑惑が取り沙汰され、事実上の更迭人事が相次いでいる。【北京・岡崎英遠】