【LIVE配信中】「核のごみ」文献調査受け入れ表明 玄海町長(2024年5月10日『NHKニュース』)

原子力発電で出るいわゆる「核のごみ」の処分地選定をめぐって、佐賀県玄海町の脇山伸太郎町長は10日、第1段階となる「文献調査」を受け入れる考えを表明しました。


文献調査の受け入れは全国で3例目で、原発が立地する自治体としては初めてとなります。

【11時半~LIVE】玄海町長会見

 

高レベル放射性廃棄物いわゆる「核のごみ」は、長期間強い放射線を出し続けることから、地下300メートルより深くに埋めて最終処分することが法律で決まっていて、処分地の選定に向けた調査は3段階で行われます。

玄海町では第1段階にあたる「文献調査」をめぐって4月、調査の受け入れを求める請願が町議会で採択され、今月1日には国が調査の実施を町に申し入れていました。

こうした中、玄海町の脇山町長は先ほど記者会見を開き「町議会での議論や国からの申し入れを受け熟考した結果、文献調査を受け入れる決断をした」と述べ、調査を受け入れる考えを表明しました。

その上で「全国で議論が高まり、取り組みが進む一石となればと思っている。なし崩し的に最終処分場になることはないと考えていて、お金目的で調査を受け入れるものではない」と自らの考えを説明しました。

文献調査の受け入れは北海道の寿都町神恵内村に続いて全国で3例目です。

玄海町には九州電力玄海原発が立地していますが、原発が立地する自治体が調査を受け入れるのは初めてとなります。