明菜 事務所明かす今後の活動 声優、女優も視野に「ご縁ある限り」現時点でテレビ番組出演は…(2024年5月9日『スポニチアネックス』)

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中森明菜(写真提供:HZ VILLAGE Inc.)
 本格復帰が注目される歌手中森明菜(58)が今後の活動について、歌手のほか、声優、女優も視野に入れていることが分かった。
 
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フジ「素顔のままで」制作発表で、ダブル主演を務めた中森明菜と安田成美(撮影1992年3月3日)
 
 個人事務所「HZ VILLAGE」はスポニチの取材に「アーティスト活動としては、中森の体調を第一優先に、歌手、声優、俳優などご縁がある限り、前向きに検討させていただければと思っている次第です」と回答。「今のところ、テレビ出演は全く予定しておりません」とし「24時間テレビ紅白歌合戦への出演の記事をたびたび拝見いたしますが、オファーを頂いた事実すらございません」と付け加えた。
 体調不良を理由に2010年に無期限の音楽活動の休止を発表し、現在も体調回復に注力。一方で、デビュー40周年を迎えた22年8月に再始動に向けて現在の個人事務所を設立した。今年に入って活動を活発化。4月からは、YouTubeの公式チャンネルにジャズバージョンのセルフカバーの新録を公開。さらに、7月13日の59歳の誕生日に向けて、ファンクラブ会員向けのイベントを開催することも明らかになっている。
 現在の公式サイト上の肩書は「歌手。女優」。女優としては2006年まで単発も含めて約20本のドラマに出演した。中でも、1992年のフジテレビ「素顔のままで」では安田成美とダブル主演を務め、25歳の女性同士の友情を描いた作品を好演。最終話の視聴率が31.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークする大ヒットとなった。98年の日本テレビ系「冷たい月」では主人公の復讐(ふくしゅう)する女をド迫力で演じて女優としての評価も高めた。
 声優としては、1992年公開のアニメ映画「走れメロス」で主人公メロスの親友セリヌンティウスの恋人ライサを担当。優しく丁寧な語り口は役柄にピッタリで「声が好き」「ほかの役柄もやってほしい」など、声の仕事も好評だった。今年、声優の仕事をした場合は32年ぶりとなる。
 「演技の表現力も凄い」と評価が高かった歌姫。あくまで体調を見ながらになるが、歌手としての本格復帰はもちろん、声優、女優としての活動再開にも期待が高まる。