陸上自衛隊
判決などによると、男性は2018年11月から直属の上官に「バカ」や「死ね」といった暴言を日常的に浴びせられるようになり、20年7月、札幌市郊外のダムで投身自殺した。
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陸自パワハラ自殺訴訟で国に賠償命令 大分の遺族に1億円超 札幌地裁(2024年4月15日『産経新聞』)
陸上自衛隊第7師団(北海道千歳市)の航空操縦士だった男性=当時(27)=が2020年に自殺したのはパワーハラスメントが原因だとして、大分県に住む両親ときょうだい3人が国に計約2億800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、札幌地裁は15日、計1億2330万円の支払いを命じた。
国はパワハラがあったことは認め、金額を争っていた。右田晃一裁判長は「突然の自殺で失い、甚大な精神的苦痛を被った」と指摘した。
判決によると、男性は防衛大卒業後、17年に同師団に配属。18年11月以降、直属の上司から「ばか」「死ね」などの暴言を日常的に受け、20年7月に自殺した。この上司と別の上司との板挟みで業務が遅滞し、直前の約2カ月で計約180時間の超過勤務を余儀なくされた。