小池百合子知事、乙武洋匡氏は「逆に言えば再チャレンジ」 過去には女性問題 衆院東京15区補選巡り(2024年4月5日『東京新聞』)

 
16日に告示される衆院東京15区補選を巡り、東京都の小池百合子知事は5日の定例会見で、自身が特別顧問を務める地域政党都民ファーストの会」設立の「ファーストの会」が擁立する方針の作家で新人の乙武洋匡氏(47)について、「政治不信が高まる中、永田町、国会を改革していくにはふさわしい人物」と改めて言及し、近日中に会見を開く方向で準備していると明らかにした。
東京都の小池百合子知事

東京都の小池百合子知事

 

小池氏は、乙武氏について「これまでもインクルーシブ社会について、さまざま提言をし、明確な政策を持っている」とし、「一日も早く街頭などでの活躍をされることを期待をしている」と述べた。
乙武氏を巡っては、自民党が推薦する方針を示す一方、公明党では過去に週刊誌で報じられた女性問題に関連して、支援に難色を示す幹部もいる。小池知事は「8年前のこと(女性問題)は本人も本当に心から反省をしている。逆に言えば、再チャレンジ。厳しい中で発言、政策提言などしていることを積極的に受け止めていただけると思っている」と公明党との連携に期待を寄せた。
15区では、補選は柿沢未途氏=自民党を離党=の議員辞職に伴い、16日告示、28日投開票の日程で実施される。
立憲民主党は新人酒井菜摘氏(37)の擁立を発表。共産は新人小堤東氏(34)の擁立を発表しているが、立民と候補者調整が行われる可能性もある。このほか、日本維新の会の新人金沢結衣氏(33)、参政党の新人吉川里奈氏(36)、政治団体「日本保守党」の新人飯山陽氏(48)、元自民衆院議員の秋元司氏(52)、元格闘家で参院議員の新人須藤元気氏(46)が出馬表明している