2023年12月、相嶋さんの遺影を前に記者会見する長男(右)。左は大川原化工機の大川原正明社長
原告側の
代理人弁護士は「一般の医療水準を基準にすれば、
拘置所の医師の対応は適切ではなかった」としている。
訴訟を巡っては原告側が、
拘置所には早期に採血結果の精査や
内視鏡検査をする義務があったのに怠り、死期を早めたと主張。
東京地裁は3月21日の判決で「治療義務違反などは認められず、違法ではない」と請求を棄却していた。
相嶋さんは2020年3月、
生物兵器製造に転用可能な装置を中国に不正輸出したとして、警視庁公安部に社長ら2人とともに逮捕された。勾留中にがんが見つかり病院に入院し、21年2月に亡くなった。