二階元幹事長は処分せず 自民、「裏金議員」39人を党紀委で審査へ 岸田首相、森元首相も対象外(2024年4月1日『東京新聞』)

 
自民党は1日、派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、安倍派や二階派の議員ら39人の処分について党紀委員会(逢沢一郎委員長)に審査を要請した。政治資金収支報告書への不記載額が過去5年間で500万円以上だった議員らを対象とした。処分は4日にも決まる見通し。
処分の対象外となった二階元幹事長=3月25日、東京・永田町の党本部で

処分の対象外となった二階元幹事長=3月25日、東京・永田町の党本部で

党の調査で不記載額が最多の3526万円だった二階俊博元幹事長については、「自ら政治責任を、次期総選挙への不出馬を表明したことから、党執行部として、この判断を重く受け止める」として対象外とした。
このほか、政治資金規正法違反で会計責任者が立件された岸田派の会長だった岸田文雄首相(党総裁)や、安倍派(清和政策研究会)の元会長の森喜朗元首相も含まれていない。森氏は現職議員ではないが、過去には衆院選で野党候補を支援した山崎拓・元副総裁を処分したケースなどがある。
党紀委員会の審査対象となる39人は以下の通り(敬称略)。
参院議員】
岡田直樹、加田裕之、末松信介、世耕弘成羽生田俊橋本聖子、堀井巌、丸川珠代宮本周司山田宏山谷えり子
【選举区支部長】
中山泰秀
武田良太氏、林幹雄氏、平沢勝栄氏は二階派、その他は安倍派