役者の小学生らが浅草の街を練り歩いた後、境内の舞台に上がった。キレのある動きや堂々とした立ち回りが、観客の目をくぎ付けにした。演目が終わると大きな拍手に包まれ、観客から「こんなに長い時間演じられるのはすごい」といった声が上がった。
役者の中心となったのは12歳の3人。荒垣瑠那(るな)さんは「大勢の人の前で楽しめた」と語り、岡田陽向(ひなた)さんは「最初は緊張したけど、思い切りできた」と話した。村井美智乃さんは「自信につながる舞台になった」と振り返った。
能登半島地震から4月1日で3カ月となるのを受け、小松市の宮橋勝栄市長らが上演前、観客らに支援への感謝を伝えた。子供歌舞伎は5月に市内での「お旅まつり」「日本こども歌舞伎まつりin小松」でも披露される。(鈴鹿雄大)